【概要】
青い瀬戸内海に浮かぶように立つ姿が非常に幻想的で、根元を海底に埋めず自重のみで自立する驚異的な構造の大鳥居です。
【歴史】
広島県廿日市市の宮島に鎮座する厳島神社は、推古天皇の時代に創建されたと伝えられ、平安時代末期に平清盛によって現在の海上社殿の姿に整えられました。そのシンボルである大鳥居は、木造の鳥居としては日本最大級の規模を誇ります。現在の鳥居は明治8年(1875年)に建立された8代目または9代目にあたり、140年以上の長きにわたり海上に立っています。
【特徴】
高さ約16.6メートル、総重量は約60トンにもおよぶ巨大なクスノキの自然木を主柱に使用しています。最大の特徴は、海底に深く基礎を埋め込んでいるのではなく、松の杭を打った上に鳥居自身の重みだけで自立しているという驚異的な構造です。笠木の中には大量の石や玉石が詰め込まれており、台風や荒波にも耐え抜く先人たちの見事な建築技術が詰まっています。
【見どころ】
瀬戸内海の青い海と空、その後ろにそびえる弥山(みせん)の緑を背景に、鮮やかな朱色の大鳥居が海中にポツンと浮かぶ姿は、言葉を失うほどの美しさです。満潮時には海に浮かぶ神秘的な姿を、干潮時には鳥居の真下まで直接歩いて行き、そのとてつもない大きさと威容を間近で体感することができます。時間帯によって全く異なる表情を見せてくれるのが魅力です。
【トリビア】
令和の大改修と銘打って、約3年半という長期間にわたる大規模な保存修理工事が行われていました。長年海風や潮水に晒される過酷な環境にあるため、数十年ごとの定期的なメンテナンスがどうしても不可欠なのです。工事中は巨大な足場と防護シートで完全に覆われていましたが、2022年末には美しい朱色に塗り直された壮麗な姿をふたたび取り戻しました。
📅 最終更新: 2026/3/4




