【概要】
千葉県銚子市の犬吠埼にそびえ立つ、白亜の美しいレンガ造りの灯台です。太平洋につき出た丘上にあり、日本で最も早く初日の出が見られる場所の一つとしても知られています。世界灯台100選にも選ばれており、日本の近代化を象徴する歴史的建造物です。
【歴史】
犬吠埼灯台は1874年(明治7年)11月15日に初点灯した灯台で、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により建設されました。当時の日本には近代的なレンガ製造の技術がまだ乏しかったなか、約19万3千枚の国産レンガを積み上げて築かれた最初期の灯台であり、日本の土木・建築史において非常に重要な意味を持っています。2020年12月には国の重要文化財に指定されました。
【特徴】
白一色の円柱形の塔は高さが約31.3メートルあり、レンガ造りの灯台としては青森県の尻屋埼灯台に次ぐ日本第2位の高さです。内部には展望台へ続く螺旋階段が99段あり、この段数は近くに延びる九十九里浜にちなむといわれています。光を送るのは内径1.84メートルの第1等フレネル式レンズで、その光は水平線のはるか沖合まで力強く届きます。
【見どころ】
展望台からは、太平洋の荒波が荒々しく打ち付ける岩礁や、地球の丸さを実感できるパノラマの水平線を一望することができます。また、灯台のふもとには灯台の歴史やレンズを紹介する資料展示室があり、1910年に建てられて2008年まで使われた旧霧笛舎も保存されていて、灯台とともに重要文化財として当時の姿を伝えています。
【トリビア】
灯台の前に立つポストは真っ白に塗られており、「願いが叶うポスト」として観光客に大人気です。1960年代に製造された丸型ポストが2012年にこの場所へ据えられたもので、旅の思い出に手紙を投函する人が絶えません。また、東映映画のオープニング映像「荒磯に波」は、この犬吠埼の岩場で撮影されたと伝えられています。




