【概要】
兵庫県朝来市に位置し、1200年もの長い歴史を持つ日本有数の大銀山です。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった天下人たちの直轄地として日本の覇権を裏から支え続けました。明治時代にはいち早くお雇い外国人を招き入れ、近代化の模範鉱山(官営鉱山)として、日本の近代化の礎を築いた産業遺産でもあります。
【歴史】
伝承によれば平安初期の807年に開坑されたとされ、その後1542年に本格的な採掘が始まりました。江戸時代には幕府の財政を支える重要な直轄鉱山として栄え、明治政府になるとフランス人技師ジャン・フランソワ・コワニエを招き、火薬やダイナマイトを用いた最新の西洋技術が導入され、鉱山近代化のモデルケースとなりました。
【特徴】
江戸時代からの手彫りの「狸掘り(たぬきぼり)」による古い坑道跡から、明治以降のダイナマイトを使用した巨大な近代坑道まで、採掘技術の明確な進化が一つの場所でグラデーションのように確認できるのが最大の強みです。総延長は約350km、深さは地下880mにも達するという圧倒的なスケールを誇ります。
【見どころ】
現在その一部である約1,000メートルが「史跡 生野銀山」として観光向けに公開されています。坑道内は年間を通じて約13度に保たれ、マネキンを使ったリアルな作業風景の展示や、ノスタルジックなトロッコ軌道跡などが見どころです。また、坑道の外に広がるレンガ造りの重厚な建築物群は、産業遺産としての美しさに溢れています。
【トリビア】
観光用に設置された、過酷な労働を再現する無表情なマネキン達ですが、近年公式に彼らを「GINZAN BOYZ(ギンザンボーイズ)」という超地下アイドルグループとしてプロデュースしデビューさせるという奇抜なPRが行われ、若者を中心にネット上で大きな話題となり、シュールなご当地アイドルとして親しまれています。




