一乗谷城

(いちじょうだにじょう)
📍 中部福井県 福井市🏯 歴史⛰️ 名所

【概要】

一乗谷城は福井県福井市の一乗谷川沿いの谷そのものを城郭化し、背後の一乗城山に詰城を置いた城です。南北朝時代に朝倉氏が築いたと考えられ、1471年に朝倉孝景が本拠を移してから五代百年にわたって城下町が栄えましたが、1573年に織田信長に敗れて灰燼に帰しました。今は朝倉館跡の唐門や四つの庭園跡、発掘された石垣や礎石を用いた復原町並を見ることができます。

【歴史】

一乗谷城は南北朝時代に越前の朝倉氏が築いたと考えられ、文明3年(1471年)に朝倉孝景が本拠をこの谷へ移してから城下町が本格的に発展しました。以後およそ五代百年にわたり越前支配の中心となり、戦乱を避けた公家や僧、職人が集まって北陸有数の文化都市を形づくります。しかし天正元年(1573年)、織田信長の攻撃を受けて朝倉義景が敗れ、町は三日三晩燃え続けたと伝わり、谷は灰燼に帰しました。

【特徴】

一乗谷城は、足羽川の支流である一乗谷川に沿う細長い谷そのものを城郭化した点に大きな特色があります。谷の入口と出口を土塁で塞ぐ下城戸と上城戸を設けて城戸ノ内と呼ばれる区画をつくり、内部に朝倉館と武家屋敷、寺院、町屋を密集させました。背後にそびえる標高約四百七十メートルの一乗城山には詰城として堀切や竪堀を連ね、平時の政治と戦時の防御という機能を明確に分けていた点も見逃せません。

【見どころ】

発掘された石垣や礎石をそのまま用いて町屋と武家屋敷を立体的に建て直した復原町並は、戦国時代の都市の姿を体感できる全国でも希有な施設です。朝倉館跡に立つ唐門や、山際に巧みに配された四つの庭園跡もあわせて見ておきたいところです。福井県福井市にある遺跡は広大なので、令和4年(2022年)に開館した県立の博物館で朝倉館の原寸復元や出土品を見てから歩くと理解が深まります。

【トリビア】

一乗谷朝倉氏遺跡は昭和46年(1971年)に約二百七十八ヘクタールが国の特別史跡に、平成3年(1991年)には四つの庭園が特別名勝に指定され、さらに平成19年(2007年)には出土品二千三百四十三点が重要文化財となりました。国の三つの制度による指定を重ねて受けた例は全国でも数えるほどしかなく、一乗谷城を含むこの遺跡群が持つ歴史的な価値の高さを端的に示しています。

📅 最終更新: 2026/9/25
一乗谷城
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です