ひつまぶし

(ひつまぶし)
📍 愛知県 名古屋市熱田区🍜 料理

【概要】

細かく刻んだウナギの蒲焼を「おひつ」の飯にまぶした絶品料理。そのまま、薬味、お茶漬けと3通りの美味しい変化を楽しめる名古屋の王道グルメです。

【歴史】

ひつまぶしの起源には諸説ありますが、明治時代末期に名古屋の老舗料亭「あつた蓬莱軒」や中区栄の「いば昇」などで誕生したとされています。当時、出前でウナギを運ぶ際に、陶器の丼では割れやすかったため、大きな木製の「おひつ」にご飯を盛るようになりました。その際、数人で取り分けやすいようにウナギを細かく切り刻んでご飯の上にまぶした(混ぜた)ことが、「ひつまぶし(おひつにまぶす)」という名前とスタイルの始まりと言われています。

【特徴】

最大の特徴は、1つの料理で3通り(お店によっては4通り)の異なる味わいを堪能できる独自の「3ステップの食べ方」です。提供される際、おひつの中を十文字に4等分します。1杯目は茶碗に盛ってウナギの香ばしさとタレの味をそのまま味わい、2杯目はネギやワサビ、刻み海苔などの「薬味」を乗せて風味豊かなアクセントを楽しみます。そして3杯目は、薬味とともに熱々の「お出汁や煎茶」を注ぎ、さっぱりと「お茶漬け」にしてかきこむのが最大の醍醐味です。

【見どころ】

熱田神宮の門前に構える「あつた蓬莱軒 本店(神宮店)」や栄の店舗、名古屋駅前ビル内の名店などは常に全国からのグルメ客で行列が絶えません。職人が備長炭の強火で一気に焼き上げるウナギは、関西風の「地焼き」で蒸さずに焼くため、皮はパリッと香ばしく、身はふっくら肉厚に仕上がっています。創業以来継ぎ足されてきた秘伝の濃厚なタレがご飯の一粒一粒にまで染み渡り、口いっぱいに贅沢な旨味が広がります。

【トリビア】

4等分したおひつの「最後の4杯目」をどう食べるかには、名古屋人のそれぞれのこだわりが詰まっています。1杯目から3杯目の中で自分が「最も気に入った食べ方(そのまま・薬味・お茶漬け)」をもう一度リピートして締めくくるのが伝統的なマナーとされています。また、「ひつまぶし」という名称は実は「あつた蓬莱軒」の登録商標ですが、名古屋の食文化として広く親しまれ、一般名詞のように愛されています。

📅 最終更新: 2026/7/3
ひつまぶし
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です