【概要】
青森県弘前市の弘前城跡・弘前公園に咲き誇る約2600本の桜です。リンゴ栽培の剪定技術を応用した手入れによって日本一と言われる圧倒的な花付きの良さを誇り、堀をピンク色に染める花筏(はないかだ)が有名です。
【歴史】
青森県弘前市にある弘前公園の桜は、江戸時代正徳元年(1711年)に弘前藩士が京都から持ち帰ったカスミザクラを城内に植樹したのが歴史の幕開けとされています。明治時代に入り、旧藩士たちが荒廃した弘前城跡を整備して一般公開するとともに、桜の記念植樹を積極的に進めたことで、現在では日本有数の歴史を誇る屈指の桜の名所へと成長を遂げました。
【特徴】
最大の特徴は、日本一のりんご産地である津軽地方独自の「りんごの剪定(せんてい)技術」を桜の木に応用している点です。通常の桜よりも枝を横へ広く張らせて低い位置に極めて多くの花芽をつけるため、一つの花芽から咲く花の数が通常より非常に多く、ボリューム感あふれる圧巻の開花を実現しており、現存する日本最古のソメイヨシノも大切に保存されています。
【見どころ】
園内を埋め尽くす約2600本の桜が満開を迎える時期の美しさはもちろんのこと、散り際に外堀の水面をピンク色の花びらが隙間なく埋め尽くす「花筏(はないかだ)」や「桜の絨毯」は一生に一度は見たい絶景です。さらに夜間には天守閣や桜並木が幻想的にライトアップされ、夜桜を水面に映し出す光景が訪れる観光客を深い感動へといざないます。
【トリビア】
弘前公園の桜の手入れを専門に行う職人たちは「桜守(さくらもり)」や「チーム桜守」と呼ばれ、長年にわたる独自の樹木管理ノウハウで全国的に高く評価されています。彼らの精緻な手入れによって、通常は寿命が60年から80年程度と言われるソメイヨシノの樹齢100年を超える長寿の古木が、園内になんと400本以上も元気に美しい花を咲かせ続けています。




