【概要】
沖縄県竹富町にある波照間島は、人が暮らす島としては日本で最も南にある島です。石垣島の南西の海に浮かび、南岸の高那崎には日本最南端の碑をはじめ、いくつもの記念碑が並びます。サトウキビ畑が広がる平らな島で、周りの海はハテルマブルーと呼ばれる鮮やかな青に輝き、夜は南十字星を見られる星空の島としても知られます。国土全体の最南端は、さらに南の無人島、沖ノ鳥島です。
【歴史】
波照間島の高那崎に立つ日本最南端の碑は、沖縄が本土に復帰する前に、旅の途中で島を訪れた学生が島で働いて得たお金で建てたものと伝わります。本土復帰の年の1972年には復帰を記念する波照間之碑が建てられ、碑へ続く通路には全国の都道府県から寄せられた石が組み込まれています。終戦から50年の1995年には竹富町が日本最南端平和の碑を設け、岬には時代ごとの願いを込めた碑が並びます。
【特徴】
波照間島は人が暮らす島として日本で最も南にあり、日本最南端の有人島と呼ばれます。ただし国土全体の最南端は、太平洋に浮かぶ無人の沖ノ鳥島です。島は平らで畑にはサトウキビが育ち、南岸の高那崎では琉球石灰岩の断崖が1キロ近く続きます。日本最南端の碑が立つ場所も、厳密には島の南端ではなく、碑から南西へ300メートルほど離れた岬が島で最も南の地点とされています。
【見どころ】
高那崎では、切り立った断崖に太平洋の荒波が打ち寄せ、碑の周りから南の水平線を一望できます。島の北側のニシ浜は、白い砂浜とハテルマブルーと呼ばれる透き通った青い海で人気の浜です。夜は街明かりが少なく、冬から初夏にかけては南十字星を見られる星空の名所でもあります。島へは石垣島から船で渡りますが、海が荒れると欠航しやすく、運航の情報は変わることがあるため事前の確認が欠かせません。
【トリビア】
波照間という島名は、果てのうるま、つまり果てにあるサンゴ礁の島を意味するという説があります。島の小さな酒造所で造られる泡盛の泡波は、生産量が少なく島の外ではなかなか手に入らないことから、幻の泡盛と呼ばれてきました。また竹富町観光協会は到達の記念に日本最南端の証を出しており、島内の店などで受け取れますが、扱う場所や料金は変わることがあります。
