【概要】
豚骨と魚介のダブルスープに焦がしラードの膜が浮かぶ醤油ラーメン。極寒の冬でもスープが冷めない知恵が詰まった、コク深い味わいが魅力です。
【歴史】
旭川ラーメンの歴史は、昭和22年(1947年)に屋台から発祥した老舗「蜂屋」や「青葉」が基礎を築いたと言われています。戦後の食糧難の時代、養豚業が盛んだった旭川で大量に出る豚骨と、津軽海峡や日本海から運ばれてくる煮干しや昆布などの海産物を組み合わせて出汁を取ったのが始まりです。内陸部で冷え込みが厳しい旭川の気候風土に合わせて独自の工夫が重ねられ、今日の名声を作り上げました。
【特徴】
最大の特徴は、豚骨・鶏ガラと魚介類(煮干しや昆布など)を合わせた「W(ダブル)スープ」の醤油味と、スープの表面を覆う熱々の「ラードの油膜」です。氷点下20度以下にもなる冬の旭川で、スープがすぐに冷めないようにと考案されたこの油膜のおかげで、湯気が立たなくても中は火傷するほど熱々です。麺は、スープをよく吸い込む「中細の縮れ低加水麺」が使われ、小麦本来の香りと歯切れの良さが楽しめます。
【見どころ】
JR旭川駅周辺や、中心部の買い物公園通り沿いには、創業半世紀を超える老舗や人気店が多く並んでいます。また、郊外にある「あさひかわラーメン村」では、市内を代表する有名店が8店舗一堂に集結しており、ミニサイズで複数のお店の味を食べ比べることができます。最近では従来の醤油に加えて、とんこつ塩や味噌、ホルモンラーメンなど各店独自の派生メニューも高い人気を集めています。
【トリビア】
旭川ラーメンの低加水麺(水分を抑えて作った麺)は、当初、寒さでスープが冷める前に素早く茹で上げて提供できるように開発されたと言われています。水分が少ない分、スープをぐんぐん吸い込むため、麺を食べながらにしてスープの旨味を余すところなく味わえます。また、旭川市は人口当たりのラーメン店舗数が極めて多く、地元市民は「週に一度はラーメンを食べる」と言われるほど深いラーメン愛を持っています。




