葵祭

(あおいまつり)
📍 京都府 京都市左京区🎭 文化

【概要】

毎年5月15日に開催される賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭。平安貴族の華雅な装束をまとった行列が京都御所から新緑の都路を進みます。

【歴史】

葵祭の起源は、約1400年前の古墳時代後期(欽明天皇の頃)にさかのぼります。当時、風雨が激しく五穀が実らなかったため、賀茂の神の怒りを鎮めるために鴨の鈴をつけ、走馬を奉納したのが始まりと伝えられています。平安時代に入ると宮中行事としての格式を高め、『源氏物語』や『枕草子』にも優美な祭儀の様子が詳細に描かれています。古くは単に「祭り」と言えばこの葵祭を指すほど、都の祭りの中で最高の格式を誇っていました。

【特徴】

最大の特徴は、行列に参加する総勢約500名の人々をはじめ、御所車(牛車)、馬や牛に至るまで、全て二葉葵と桂の枝で装飾されることです。平安時代初期の貴族の華麗な宮廷装束をまとった行列は総延長約1kmにも及びます。特に行列のヒロインである「斎王代」は十二単を身にまとい、腰輿(およよ)と呼ばれる神輿に乗って優雅に進む姿が圧巻です。静粛で厳かな気品にあふれた古典的な情景を楽しめます。

【見どころ】

行列は午前10時半に京都御所を出発し、堺町御門から丸太町通、河原町通を経て下鴨神社へ向かい、午後に上賀茂神社へ到着します。有料観覧席(京都御苑、下鴨神社参道など)を予約すると、新緑の並木道を背景にした美しい平安絵巻をゆったりと鑑賞できます。特に下鴨神社の参道(糺の森)では、緑の木漏れ日の中を牛車が静かに進む神秘的な情景が広がり、絶好の撮影ポイントとなっています。

【トリビア】

葵祭行列のヒロイン「斎王代」は、かつて天皇の代わりに賀茂神社に奉仕した未婚の皇女「斎王」に代わる存在として、昭和31年(1956年)から京都ゆかりの未婚女性から毎年選ばれています。十二単の重さは約30kgにもなり、着付けには高度な技術が必要です。また、祭りで使われる牛車の牛は、京都ではなく岩手県などから専門の訓練を受けた牛が手配され、熟練の牛飼いが手綱を引いて安全に巡行を支えています。

📅 最終更新: 2026/7/3
葵祭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です