【概要】
秋田県秋田市で開催される夏祭り。稲穂に見立てた長い竹竿に多数の提灯を吊るし、額や腰に乗せてバランスを取る妙技を競う。国指定重要無形民俗文化財。五穀豊穣を祈願する。
【歴史】
宝暦年間(1751年〜1764年)には既に原型があったとされる歴史ある祭りで、元々は「ねぶり流し」と呼ばれる、夏の睡魔や汚れを払うお盆の行事でした。長い歴史の中で、五穀豊穣を祈る行事と結びつき、提灯を米俵に、竿全体を稲穂に見立てる現在の形へと発展しました。庶民の間で技を競い合いながら継承されてきた、力強さと技の伝統文化です。
【特徴】
最大の見どころは、差し手と呼ばれる男たちが、重さ50キログラムにもなる巨大な「大若(おおわか)」と呼ばれる竿燈を、手のひら、額、肩、腰へと次々にのせ換える妙技です。高さ12メートルもの竹竿にしなるように吊るされた46個の提灯は、本物の稲穂のように揺れ動き、見る者をハラハラドキドキさせます。太鼓と笛の囃子に合わせて、「ドッコイショー」という掛け声とともに技が決まると、沿道からは大きな拍手が送られます。
【見どころ】
夜本番では、約280本もの竿燈が一斉に立ち上がり、1万個以上の提灯に火が灯されると、通りは黄金色の天の川のような光の帯に包まれます。その幻想的な美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。また、昼間行われる「妙技会」では、差し手たちが技の正確さや美しさを競い合う真剣勝負が見られ、夜の華やかさとは違った緊張感とプロフェッショナルの技術を堪能することができます。
【トリビア】
竿燈の提灯に使われているロウソクは、倒れても火が消えにくい特殊なものを使っていますが、それでもバランスを崩して竿燈が倒れてしまうことはあります。しかし、観客は倒れることさえも祭りの醍醐味として楽しみ、「落ちても縁起がいい(厄が落ちる)」と前向きに捉える風潮もあります。また、終了後には「ふれあいタイム」があり、実際に竿燈(小さいもの)に触れたり、写真撮影をしたりすることができます。




