幕末の四大人斬り

幕末の四大人斬り

幕末の四大人斬りは、尊王攘夷の嵐が吹き荒れた幕末の京都で「人斬り」の異名をとった、肥後の河上彦斎、薩摩の中村半次郎と田中新兵衛、土佐の岡田以蔵の四人を指す呼び名です。当時の称号ではなく後世に広まった通称で、四人の関わった事件の多くは史料が乏しく、伝承が入り混じっています。本人の関与がはっきりしているのは一部にとどまり、そのイメージは昭和の小説や映画によって形づくられた面も大きいとされます。

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岡田以蔵
🏯 歴史
📍 高知県 高知市

岡田以蔵

(おかだいぞう)

岡田以蔵は、天保9年(1838年)に土佐国香美郡の岩村、いまの南国市で郷士の家に生まれたとされる土佐藩の志士です。武市半平太に剣を学んで土佐勤王党に加わり、京都で「人斬り以蔵」と恐れられました。のちに一家で高知城下へ移ったとされ、慶応元年(1865年)に高知で処刑されました。墓は高知市の薊野にあると伝わります。

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河上彦斎
🏯 歴史
📍 熊本県 熊本市

河上彦斎

(かわかみげんさい)

河上彦斎は、天保5年(1834年)に熊本城下の新町で生まれた肥後熊本藩士です。国学者の林桜園に学んで尊王攘夷の志を深め、元治元年(1864年)に京都で開国論者の佐久間象山を斬ったことで「人斬り彦斎」と呼ばれました。明治に入っても攘夷の考えを曲げず、新政府に反抗する動きに関わった疑いで捕らえられ、明治4年の暮れに東京で処刑されました。

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中村半次郎
🏯 歴史
📍 鹿児島県 鹿児島市

中村半次郎

(なかむらはんじろう)

中村半次郎は、天保9年(1838年)に鹿児島近在の吉野村実方、いまの鹿児島市吉野町で生まれた薩摩藩士で、のちの桐野利秋です。幕末の京都で諸藩の志士と交わり、剣の腕から「人斬り半次郎」と呼ばれました。明治政府では陸軍少将となりますが、明治6年の政変で西郷隆盛とともに職を辞して帰郷し、明治10年(1877年)の西南戦争で城山に倒れました。

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田中新兵衛
🏯 歴史
📍 鹿児島県 鹿児島市

田中新兵衛

(たなかしんべえ)

田中新兵衛は、天保3年(1832年)ごろに鹿児島で生まれたとされる薩摩藩の志士です。前之浜の船頭の子とも薬種商の子とも言われ、武士の出ではなかったと伝わります。幕末の京都で「天誅」と呼ばれた暗殺の先駆けとなる事件に関わったとされ、文久3年(1863年)に公家の姉小路公知が襲われた事件の容疑者として捕らえられ、取り調べの途中で自ら命を絶ちました。

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❓ 幕末の四大人斬りのよくある質問

Q.幕末の四大人斬りはそれぞれどの藩の出身ですか?

A.肥後の河上彦斎、薩摩の中村半次郎と田中新兵衛、土佐の岡田以蔵で、三つの藩の出身者からなります。四人とも、尊王攘夷の嵐が吹き荒れた幕末の京都で「人斬り」の異名をとりました。生まれや墓所などのゆかりの地は、いまの熊本県・鹿児島県・高知県にあたります。

Q.「幕末の四大人斬り」という呼び名は当時からあったのですか?

A.当時の称号ではなく、後世に広まった通称です。四人のイメージは昭和の小説や映画によって形づくられた面も大きいとされ、池波正太郎の小説『人斬り半次郎』や司馬遼太郎の短編『人斬り以蔵』などで、その名が広く知られるようになりました。

Q.幕末の四大人斬りで、本人の関与がはっきりしている事件はありますか?

A.河上彦斎の佐久間象山の一件と、中村半次郎の赤松小三郎の一件は、本人によるものとはっきりしているとされます。田中新兵衛は姉小路公知が襲われた事件の取り調べ中に自刃したため真相は分からず、岡田以蔵も供述などに頼る部分が多く、はっきりしない点が残ります。四人の関わった事件の多くは史料が乏しいとされます。

Q.幕末の四大人斬りのうち、映画『人斬り』に登場するのは誰ですか?

A.田中新兵衛と岡田以蔵の二人です。昭和44年(1969年)に公開された五社英雄監督の映画『人斬り』では、作家の三島由紀夫が田中新兵衛を、勝新太郎が岡田以蔵を演じました。新兵衛は史料が少ないぶん、こうした小説や映画によって人物像が形づくられてきた面が大きいと言えます。

Q.幕末の四大人斬りのゆかりの地はどのくらい離れていますか?

A.記事で紹介するゆかりの地は熊本県・鹿児島県・高知県にあり、直線距離で最も離れているのは鹿児島市の田中新兵衛と高知市の岡田以蔵の約360kmです。中村半次郎と田中新兵衛はどちらも鹿児島市で、約5kmしか離れていません。熊本市の河上彦斎からは、鹿児島市まで約130〜140km、高知市まで約280kmです。

📍 所在地マップ

愛媛県宮崎県高知県大分県長崎県徳島県4123河上彦斎中村半次郎田中新兵衛岡田以蔵50 km地図データ: Natural Earth
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