加賀温泉郷は、石川県の加賀市と小松市に広がる山代温泉・山中温泉・片山津温泉・粟津温泉の四つをまとめた呼び名で、加賀四湯とも呼ばれます。山代・山中・粟津は行基や泰澄による開湯伝承とともに千三百年前後の歴史を伝え、片山津は江戸時代の承応2年(1653年)に湖底の湯が見つかった比較的新しい温泉です。松尾芭蕉や北大路魯山人が足を止めた逸話も残ります。四湯はそれぞれ共同浴場「総湯」を街の中心に据えており、歩いて湯めぐりを楽しめる温泉地として親しまれています。
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A.山代温泉・山中温泉・片山津温泉は石川県加賀市、粟津温泉はただ一つ小松市側にあります。直線距離では山代温泉と山中温泉が約5kmと最も近く、山中温泉と片山津温泉、山中温泉と粟津温泉がそれぞれ約11kmで最も離れています。
A.粟津温泉です。養老2年(718年)に白山を開いた泰澄が湧き湯を見つけたと伝わり、湯守を任された家が旅館「法師」として続いてきました。反対に四つの湯のなかで最も新しいのは片山津温泉で、承応2年(1653年)に湖底の湧き湯に気づいたと伝わり、明治以降に育った温泉街です。
A.街の中心に据えられた共同浴場のことで、四湯はそれぞれ総湯を持っています。山代温泉には総湯と明治の湯屋を復元した古総湯が並び、山中温泉の共同浴場は菊の湯と呼ばれます。片山津温泉の総湯は谷口吉生の設計で2012年に完成し、粟津温泉では2008年に総湯が設けられました。
A.山中温泉には元禄2年(1689年)に松尾芭蕉が立ち寄り、泉屋に八泊して有馬や草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃えました。山代温泉には大正4年の秋から翌年の春にかけて北大路魯山人が半年ほど滞在し、寓居跡いろは草庵が残っています。