【概要】
阿武隈川から水を引く羽鳥疎水の完成により、かつての渇水地帯が肥沃な水田地帯へと生まれ変わりました。「水」との闘いを克服した歴史があり、現在では美味しいお米の産地として知られています。
【矢吹ヶ原開拓】
福島県矢吹町を中心とする「矢吹ヶ原(やぶきがはら)」は、「日本三大開拓地」の一つに数えられる近代開拓の成功例です。明治時代から大正時代にかけて、阿武隈川の水を引く「羽鳥用水」が建設され、不毛の原野が豊かな穀倉地帯へと変貌しました。国営農業水利事業の先駆けとして、日本の農業開発史に重要な位置を占めています。
【羽鳥湖と用水】
矢吹ヶ原開拓の中核をなすのが「羽鳥湖(はとりこ)」と「羽鳥用水」です。1941年に完成した羽鳥ダムから引かれた用水は、約6,000ヘクタールもの農地を潤しています。羽鳥湖は現在、高原リゾートとして観光地となっており、キャンプやゴルフ、スキーなど四季を通じたアウトドアレジャーが楽しめる人気スポットです。
【矢吹の現在】
矢吹町は開拓農業の歴史を持つ一方、現在は東北自動車道や東北新幹線のアクセスが良い交通の要衝として発展しています。「大池公園」では開拓の歴史や農業技術を学べる資料館が整備されており、先人の苦労を偲ぶことができます。福島県中通り地方の穏やかな田園風景の中に、開拓者たちの不屈の努力が今も脈々と息づいています。
📅 最終更新: 2026/1/4


