【概要】
小豆島そうめんは香川県小豆島で作られる手延べそうめんで、約400年の歴史を持っています。生地にゴマ油を練り込むのが最大の特徴で、これにより独特の風味と強いコシ、美しい光沢が生まれます。「島の光」ブランドが有名です。
【歴史】
小豆島そうめんは香川県小豆島町を中心に、およそ400年前から作られてきた手延べそうめんです。江戸時代の初め、島の人が伊勢参りの道中で奈良の三輪に立ち寄り、そうめん作りの技を学んで持ち帰ったのが始まりとされています。瀬戸内の温暖な気候と乾いた風は麺を干すのに適しており、島の主要な産業として根を下ろしました。今も冬になると、島のあちこちで白い麺が干される光景が見られます。
【特徴】
小豆島そうめんの最大の特徴は、麺を細く延ばす際に島の特産であるごま油を塗ることです。ごま油の膜が麺を覆うことで酸化しにくくなり、独特の香ばしさと強いコシ、つるりとした喉越しが生まれます。天日干しにこだわる生産者も多く、太陽を浴びて白く輝く麺は島の冬の風物詩です。全国に出荷される「島の光」は、この島を代表する手延べそうめんの銘柄として知られています。
【食べ方】
ごま油の風味があって煮崩れしにくいため、冷やしそうめんだけでなく、炒め物や温かいにゅうめんにもよく合います。オリーブオイルを使った変わり種の麺も土産物として人気を集めています。製麺所の直営店では、乾麺にする前の「生そうめん」を味わえることもあり、もちもちとした食感は現地ならではの体験です。醤油の島でもあるため、地元の醤油で仕立てたつゆとの相性も抜群でしょう。
【トリビア】
そうめん作りにごま油を使うのは小豆島ならではの製法で、これが酸化による古い油の臭みを抑え、独特の風味を生み出しています。小豆島はオリーブの島としても有名で、近ごろはオリーブの葉を練り込んだ緑色のそうめんも土産に選ばれるようになりました。醤油、佃煮、そうめん、オリーブと、島の産業はいずれも瀬戸内の気候に支えられており、その土台を作ったのが古くからの製塩業でした。
