【概要】
札幌のシンボルとして知られる国指定重要文化財です。北海道大学の前身、札幌農学校の演武場として1878年に建設されました。現存する日本最古の塔時計があり、毎時澄んだ鐘の音を響かせています。「がっかり」と言われる最大の理由は、周囲を高いビルに囲まれて埋没してしまっている景観にあるとよく言われます。
【歴史】
1878年(明治11年)、クラーク博士の構想により札幌農学校の演武場として建設されました。当初は鐘楼はありませんでしたが、1881年に時計塔が付設されました。以来140年以上にわたり、正確に時を告げ続けています。北海道開拓の象徴的な建物であり、国の重要文化財に指定されています。かつては広大な敷地に建っていましたが、都市開発により周囲がビル街となり、現在の姿となりました。
【特徴】
白い外壁と赤い屋根が特徴的な木造2階建ての洋風建築です。塔時計は動力に重りを使用する機械式で、週に2回、人力で巻き上げ作業が行われています。建物内部は資料館となっており、農学校の歴史や時計の仕組みについて学ぶことができます。夜間はライトアップされ、昼間とは違った幻想的な雰囲気を楽しむことができます。写真撮影台も設置されており、記念撮影の定番スポットです。
【見どころ】
2階のホールは、明治時代の演武場の雰囲気を色濃く残しており、ベンチに座って時計機械の模型を見学できます。また、毎正時に鳴る鐘の音は「日本の音風景100選」にも選出されており、その澄んだ響きは必聴です。外観だけでなく、内部のレトロな空間も魅力の一つです。「がっかり」と言われていますが、その歴史的価値と愛らしい姿は一見の価値があります。
【トリビア】
「がっかり」とされる所以は、かつて写真だけでその姿を知っていた観光客が、実際に訪れてみるとビルに挟まれた小さな建物であることに拍子抜けしたためだと言われています。しかし、ビル街にひっそりと佇む姿こそが、札幌の発展の歴史を物語っているとも言えます。また、実は時計台の鐘の音は、環境省の「残したい日本の音風景100選」に選ばれています。




