【概要】
日枝神社の祭礼。神田祭と交互に2年に一度本祭が行われます。王朝装束をまとった人々による全長300mにも及ぶ「神幸祭」の行列は、厳かで格式高い美しさがあります。
【歴史】
日枝神社は江戸城の鎮守とされ、徳川将軍家の産土神(うぶすながみ)として崇敬されました。山王祭も神田祭と共に「天下祭」として、江戸城内に神輿が入ることを許された数少ない祭りでした。歴代将軍も上覧したと言われ、江戸随一の格式と規模を誇りました。
【特徴】
2年に一度(偶数年)の6月中旬に行われます。神田祭の「動」に対し、山王祭は「静」や「雅」と表現されることがあります。特に「神幸祭」の行列は、王朝装束をまとった神職や氏子たちが練り歩き、まるで時代絵巻を見ているかのような優雅さと荘厳さがあります。
【見どころ】
象徴的なのが、行列に参加する「山車(だし)」や「屋台」の意匠です。現在は実際の山車ではなく、それを模した飾りが主体ですが、諫鼓鶏(かんこどり)や御幣猿(ごへいざる)など、歴史的なモチーフが多く登場します。また、皇居(旧江戸城)に向かって行列が進み、坂下門前で拝礼する儀式は、かつての将軍上覧の名残を感じさせます。
【トリビア】
日枝神社の神使いは「猿」です。これは「神猿(まさる)」=「魔が去る」「勝る」に通じることから、厄除けや勝運の御利益があるとされています。祭りの行列や神社の装飾にも猿のモチーフが隠れているので、探してみるのも一興です。
📅 最終更新: 2026/1/16




