山王祭

(さんのうまつり)
📍 東京都 千代田区🏮 🎭 文化

【概要】

日枝神社の祭礼。神田祭と交互に2年に一度本祭が行われます。王朝装束をまとった人々による全長300mにも及ぶ「神幸祭」の行列は、厳かで格式高い美しさがあります。

【歴史】

日枝神社は江戸城の鎮守とされ、徳川将軍家の産土神(うぶすながみ)として崇敬されました。山王祭も神田祭と共に「天下祭」として、江戸城内に神輿が入ることを許された数少ない祭りでした。歴代将軍も上覧したと言われ、江戸随一の格式と規模を誇りました。日枝神社は太田道灌が江戸城を築いた際に川越から勧請したと伝えられ、徳川家康の入府後に城内へ、のちに現在の永田町の高台へ移されました。

【特徴】

2年に一度(偶数年)の6月中旬に行われます。神田祭の「動」に対し、山王祭は「静」や「雅」と表現されることがあります。特に「神幸祭」の行列は、王朝装束をまとった神職や氏子たちが練り歩き、まるで時代絵巻を見ているかのような優雅さと荘厳さがあります。御鳳輦2基と宮神輿、山車が約500名の行列を成し、朝から夕方まで約23キロを巡ります。

【見どころ】

象徴的なのが、行列に参加する「山車(だし)」や「屋台」の意匠です。現在は実際の山車ではなく、それを模した飾りが主体ですが、諫鼓鶏(かんこどり)や御幣猿(ごへいざる)など、歴史的なモチーフが多く登場します。また、皇居(旧江戸城)に向かって行列が進み、坂下門前で拝礼する儀式は、かつての将軍上覧の名残を感じさせます。

【トリビア】

日枝神社の神使いは「猿」です。これは「神猿(まさる)」=「魔が去る」「勝る」に通じることから、厄除けや勝運の御利益があるとされています。祭りの行列や神社の装飾にも猿のモチーフが隠れているので、探してみるのも一興です。行列に登場する諫鼓鶏は、訴えを知らせる太鼓に鶏がとまってしまうほど世が平穏であることを表す縁起物です。

📅 最終更新: 2026/9/7
山王祭
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です