【概要】
京都ゑびす神社は、京都府京都市東山区にある神社で、栄西が建仁寺を開いた際にその鎮守として建てたのが始まりとされます。祇園に近い大和大路通に面した小さな社ですが、日本三大えびすの一つに数えられ、京都の人々に「えべっさん」として親しまれています。例年1月の十日ゑびすには吉兆笹を求める参拝者が狭い参道にあふれ、提灯の明かりの下で商売繁盛を祈ります。
【歴史】
建仁2年にあたる1202年、栄西が建仁寺を開いた際に、その鎮守としてまず祀ったのが京都ゑびす神社と伝えられます。栄西が宋から帰国する船旅で暴風雨に遭った折、海上に現れて船を守った神がゑびす神であったとされ、その加護への感謝が創建の由来とされます。以来、商いの町である京の人々の信仰を集め、京都のえびす信仰の中心として受け継がれてきました。
【特徴】
えびす神である八代言代主大神を主祭神とし、大国主大神と少彦名神もあわせて祀っています。境内は決して広くなく、本殿や末社が身を寄せ合うように並び、大和大路通から鳥居をくぐるとすぐに社殿が目に入ります。二の鳥居の中央には福箕が掲げられ、軒先に連なる提灯や奉納された絵馬が、こぢんまりとした境内に福々しく華やかな雰囲気を添えています。
【見どころ】
参拝者に人気なのが二の鳥居の福箕で、下から賽銭を投げ入れてうまく入れば願いがかなうといわれ、何度も挑戦する人の姿が見られます。本殿でお参りしたら、本殿の横にある戸板を軽くたたいてもう一度願いを伝えるのが習わしで、えびす様の肩をたたいて呼びかける作法とも説明されます。十日ゑびすは例年1月上旬に開かれ、日程は年によって変わることがあります。
【トリビア】
京都の寺社を巡る都七福神めぐりでは、七福神のうち唯一日本生まれとされるゑびす神を受け持っています。社名に旧仮名の「ゑ」を使うのも特徴で、表記の上でも大阪や西宮のえびす社と見分けがつきます。すぐそばには栄西が開いた建仁寺の伽藍が広がり、花街の宮川町や祇園にも歩いて行けるため、町歩きの途中に立ち寄る人も多くいます。
