祖谷温泉

(いやおんせん)
📍 四国徳島県 三好市♨️ 温泉

【概要】

徳島県の秘境、祖谷渓谷に佇む「祖谷温泉」は、断崖絶壁に建つ一軒宿です。最大の特徴は、谷底にある露天風呂まで専用のケーブルカーで降りていくことです。眼下にはエメラルドグリーンの祖谷川が流れ、大自然の絶景と共に、源泉かけ流しのぬるめの湯を堪能できる、まさに秘湯中の秘湯です。

【歴史】

祖谷温泉は徳島県三好市の祖谷渓に建つ一軒宿の温泉です。平家の落人伝説が残る祖谷は日本三大秘境の一つに数えられる山深い土地で、1965年(昭和40年)に源泉が掘り当てられ、1972年(昭和47年)に宿が完成しました。断崖の中腹という前例のない立地から「秘湯中の秘湯」と呼ばれ、北海道のニセコ薬師温泉、青森の谷地温泉とともに日本三大秘湯に数えられてきました。

【特徴】

祖谷温泉の名を全国に知らしめたのは、宿から谷底へ下る専用のケーブルカーです。傾斜42度の断崖を、レール延長250メートル、高低差170メートルにわたって、5分ほどかけてゆっくりと降りていきます。たどり着く先は祖谷川のほとりの露天風呂で、湧き出したままの源泉かけ流しを味わえます。泉質はアルカリ性の単純硫黄泉で、とろみのある肌ざわりが評判を呼んでいます。

【見どころ】

露天風呂から見上げる祖谷渓の眺めは、まさに別世界です。エメラルドグリーンの祖谷川のせせらぎを聞きながら湯に身を沈めると、新緑、紅葉、雪景色と、季節ごとにまったく違う渓谷の表情が目の前に広がります。宿の周辺には、断崖から谷を見下ろす「小便小僧」の像や、深く切れ込んだ渓谷を望む展望所が点在しており、湯上がりのドライブでも秘境の景観を存分に味わえるでしょう。

【トリビア】

三大秘湯のうち北海道のニセコ薬師温泉は2014年に廃業し、建物も取り壊されたため、現在入浴できるのは祖谷温泉と谷地温泉の二つだけになりました。祖谷を訪ねるなら、シラクチカズラの蔓を編んで架けた「祖谷のかずら橋」も見ておきたいところです。国の重要有形民俗文化財に指定されており、踏み板の隙間から真下の渓流がのぞく揺れる橋は、忘れがたい体験になります。

📅 最終更新: 2026/9/19
祖谷温泉
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です