【概要】
今治焼き鳥は、愛媛県今治市発祥のご当地グルメで、鉄板の上で焼くスタイルが最大の特徴です。串に刺さずに鉄板で焼き上げ、甘辛いタレと鶏皮のパリパリ食感が絶妙にマッチします。今治市は人口あたりの焼き鳥店舗数が日本一とも言われる「焼き鳥の街」として知られています。
【歴史】
今治焼き鳥の起源は昭和30年代にさかのぼります。昭和36年創業と伝わる「五味鳥」など今治市内の店で、串に刺さずに厚い鉄板で焼くスタイルが考案されたのが始まりとされ、忙しい客にすばやく出せる工夫でもありました。かつては市内に100軒以上の鉄板焼き鳥店があったといわれ、現在も「焼き鳥の街・今治」として全国的に知られています。
【特徴】
今治焼き鳥の最大の特徴は「鉄板焼き」スタイルです。通常の焼き鳥のように串に刺して炭火で焼くのではなく、熱した鉄板の上で豪快に焼き上げます。これにより、鶏肉の表面はカリッと香ばしく、中はジューシーに仕上がります。看板メニューの鶏皮は、鉄板でプレスしながら焼くことで余分な脂が落ちてパリパリの食感になり、地元では欠かせない一品です。タレは甘めの醤油ベースで、ニンニクを効かせた店も多くあります。
【見どころ】
今治市内には個性豊かな焼き鳥店が軒を連ねており、「今治焼き鳥マップ」を片手に食べ歩きを楽しむ観光客も多くいます。特に今治駅周辺や商店街エリアには老舗から新店まで多くの店が集まっています。はじめに皮を味わい、締めに「せんざんき」と呼ばれる鶏の唐揚げを頼むのが通の食べ方とされています。また、しまなみ海道のサイクリング後に今治焼き鳥を楽しむプランも人気です。
【トリビア】
今治市は、平成18年に発足した「全国やきとり連絡協議会」が挙げる日本7大やきとりの街の一つに数えられています。地元では焼き鳥をおかずにご飯を食べる「焼き鳥定食」も一般的で、居酒屋メニューというよりも日常食として親しまれています。また、今治タオルと並んで今治を代表するブランドとして、ふるさと納税の返礼品にも選ばれています。
