揖斐川

(いびがわ)
📍 中部岐阜県 揖斐川町🌿 自然🏯 歴史

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【概要】

揖斐川は、岐阜県と福井県の境にそびえる冠山の付近に源を発し、西濃地方を南へ下って伊勢湾に注ぐ、幹川流路延長約121キロメートルの一級河川です。木曽三川のなかではもっとも西を流れ、上流には総貯水容量が日本一の徳山ダムや紅葉の名所の揖斐峡があります。下流では長良川と千本松原の堤をはさんで肩を並べ、桑名の町の先で海へ出ます。

【歴史】

濃尾平野は西へ向かって低くなっているため、揖斐川の下流には川床の高い木曽川や長良川の水が流れ込み、洪水が絶えませんでした。1754年から翌年にかけての宝暦治水では、薩摩藩が油島に揖斐川と長良川の流れを分ける締切堤を築き、多くの犠牲を払っています。完全な分流が実現したのは、明治20年に始まりデ・レーケの計画をもとに進められた三川分流工事によってでした。

【特徴】

揖斐川は流域の多くを山地が占め、雨の多い越美山地から水を集める水量の豊かな川です。岐阜県揖斐川町にある徳山ダムは2008年に完成したロックフィルダムで、総貯水容量約6億6000万立方メートルは日本一の規模を誇ります。この建設で旧徳山村はほぼ全域が湖の底に沈み、全戸が村を離れました。中流から下流では大垣の町の東を流れ、水都と呼ばれた城下の暮らしを支えてきました。

【見どころ】

上流の揖斐峡は、西平ダムによってできた細長い湖を山の緑が囲む景勝地で、揖斐関ヶ原養老国定公園に含まれます。秋には湖面に架かる揖斐峡大橋と色づいた山肌が水に映り、飛騨・美濃紅葉三十三選にも選ばれました。下流の海津市では、長良川とのあいだの背割堤に松並木が続く千本松原を歩き、宝暦治水を指揮した平田靱負をまつる治水神社を訪ねることができます。

【トリビア】

揖斐川の河口近く、桑名の岸には東海道の七里の渡しの跡が残り、江戸時代の旅人は熱田の宮宿から船で海を渡ってここに上陸しました。松尾芭蕉は『奥の細道』の旅を大垣で結んだあと、水門川から舟に乗って揖斐川を下り、伊勢へ向かったと伝えられます。揖斐川は古くから美濃と伊勢を結ぶ舟運の道として、人と物を運び続けてきた川です。

📅 最終更新: 2026/10/20
揖斐川
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です