📍 中国鳥取県 米子市🌿 自然🏯 歴史

【概要】

日野川は、鳥取県米子市にある河口から美保湾へ注ぐ一級河川で、日野郡日南町の三国山に源を発します。幹川流路延長は七十七キロメートル、流域面積は八百七十平方キロメートルで、鳥取県三大河川のなかでは最も長い流路を持ちます。上流の奥日野はたたら製鉄の一大産地で、砂鉄を採る鉄穴流しが大量の土砂を下流へ送り、米子平野や弓ヶ浜半島をつくったと考えられています。

歴史

日野川の上流では十七世紀前半からたたら製鉄が盛んになり、風化した花崗岩を掘り崩して水路へ流し、比重の差で砂鉄をより分ける鉄穴流しが大がかりに行われました。この作業で生じた膨大な土砂は川を下って河口へ堆積し、米子平野や弓ヶ浜半島の土地をつくったと考えられています。奥日野の一帯には、いまもたたらの跡や鉄にまつわる地名が数多く残されています。

特徴

日野川は日野郡日南町の三国山に源を発して北へ流れ、江府町のあたりで大山の西の裾野を回り込み、下流で法勝寺川を合わせて美保湾へ注ぎます。幹川流路延長は七十七キロメートル、流域面積は八百七十平方キロメートルで、鳥取県三大河川のなかで最も長い流路を持つ川です。中国山地の奥から大山の裾野までを一続きに結ぶため、流域で出会う景色の変化がとても大きい川でもあります。

見どころ

河口は鳥取県米子市にあり、堤防に立つと美保湾ごしの島根半島と、背後にそびえる大山とを同時に見渡すことができます。少し西へ歩けば皆生温泉の海岸が続き、川が育てた砂浜に湯の街が並ぶ眺めが広がります。上流へ向かえば出雲街道沿いの根雨や江尾の町並みがあり、たたらの里として知られる奥日野の谷あいの風景へと移り変わっていきます。

トリビア

江戸時代には日野川が運ぶ大量の砂で皆生の海岸線が前へ伸び続けましたが、大正時代の後期にたたら製鉄が途絶えると土砂の供給が細り、やがて海岸が後退し始めました。昭和三十五年ごろまでに最大で三百メートルほど砂浜が失われたとされ、いまは護岸や離岸堤によって守られています。流域の各地には、暴れる河童を退治したという言い伝えも残されています。

📅 最終更新: 2026/9/20
日野川
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です