電気冷蔵庫

(でんきれいぞうこ)
📍 関東東京都 大田区🎭 文化🏯 歴史

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【概要】

電気冷蔵庫は、昭和の三種の神器のなかで最も遅れて広まった家電で、1957年の消費動向調査では都市の非農家世帯の2.8%しか持っていませんでした。それまでの家庭では、氷屋が届ける氷の塊で冷やす木製の冷蔵庫が使われていました。東京都大田区にある昭和のくらし博物館は、1951年に建った住宅を家財道具ごと残した施設で、昭和20〜30年代の台所や茶の間の姿を今に伝えています。

【歴史】

国産第1号の家庭用電気冷蔵庫は、1930年に芝浦製作所、いまの東芝が完成させたSS-1200とされます。当時は一部の裕福な家庭や商店にしか縁のないぜいたく品で、一般の家庭に届くまでには長い時間がかかりました。戦後の1950年代に入ると家電各社が次々に家庭用の冷蔵庫を売り出し、高度経済成長による所得の伸びと値下がりが重なって、1960年代に入って急速に広まりました。

【特徴】

昭和30年代の電気冷蔵庫は、白く塗られた鉄板の箱に丸みを帯びた扉が一枚付く形が主流で、容量も今と比べるとずっと小ぶりでした。庫内の上の方には小さな冷凍室があり、製氷皿で家庭でも氷を作れることが大きな魅力でした。毎日のように買い物に出て食材をその日のうちに使い切っていた暮らしは、作り置きや買いだめのできる暮らしへと少しずつ変わっていきました。

【見どころ】

東京都大田区にある昭和のくらし博物館は、1951年に建てられた小泉家の住まいを、中の家財道具ごと保存して公開している博物館です。家具史と生活史の研究者である小泉和子が館長を務め、1999年から公開されています。台所や茶の間、子ども部屋、書斎が当時の姿で残り、季節に合わせて道具の展示が替わります。開館日は限られているため、訪れる前に案内を確かめておくと安心です。

【トリビア】

電気冷蔵庫が広まる前の家庭では、氷屋が氷の塊を配達し、木製の冷蔵庫の上の段に氷を入れて下の段の食材を冷やしていました。電気冷蔵庫の普及とともに氷屋の多くは商売替えを迫られ、氷を積んだ自転車やリヤカーの姿は町から少しずつ消えていきました。昭和のくらし博物館の建物は国の登録有形文化財にもなっており、住まいそのものが昭和の暮らしの資料になっています。

📅 最終更新: 2026/11/3
電気冷蔵庫
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です