【概要】
埼玉県横瀬町にあるあしがくぼの氷柱は、西武秩父線の芦ヶ久保駅に近い山の斜面に、地元の人たちが沢の水をまいて凍らせて作る人工の氷柱です。斜面一面が白い氷に覆われ、その規模は高さ約30メートル、幅約200メートルに達すると紹介されます。線路のすぐ脇に広がるため、車窓からも眺められるのが三大氷柱のなかでも珍しい点です。
【歴史】
あしがくぼの氷柱は、天然の三十槌の氷柱の人気を受けて、横瀬町の芦ヶ久保地区で地元の人たちが始めた冬の催しです。山あいで果樹栽培が盛んな地区に、寒さを生かした冬の見どころを作ろうという試みで、2010年代に造り始められたとされます。年を追うごとに氷の規模が大きくなり、いまでは秩父三大氷柱の一つとして多くの人が訪れる冬の名所になっています。
【特徴】
斜面の上に沢の水を引いた配管をめぐらせ、夜のあいだに水をまいては凍らせる作業を繰り返して、少しずつ氷を厚くしていきます。こうして育った氷は、高さ約30メートル、幅約200メートルにもなると紹介されます。自然の湧き水ではなく人の手で作る人工の氷柱ですが、木々の幹や岩を包み込みながら伸びる氷の形は、その冬の冷え込みによって毎年少しずつ違います。
【見どころ】
芦ヶ久保駅から歩いて10分ほどの距離にあり、電車で気軽に訪ねられるのが大きな魅力です。遊歩道を上ると、斜面を覆う氷を見下ろす場所に出られ、氷の向こうを西武線の電車が通り過ぎる光景を眺められます。例年1月から2月ごろに公開され、夜には色を変えながら照らすライトアップが行われる年もあります。公開の日程や入場の協力金は年ごとに変わるので、事前に確認してください。
【トリビア】
氷柱は西武秩父線の線路のすぐ脇に作られるため、公開期間中は電車が速度を落として通過し、乗ったまま車窓から氷を眺めることができます。期間中の週末には、ふだんは芦ヶ久保駅に止まらない特急の一部が臨時に停車してきました。駅の隣にある道の駅果樹公園あしがくぼは、氷柱を見に来た人の休憩場所としても使われ、地元の農産物が並んでいます。
