宮城県仙台市を訪れた人がまず名を挙げる味として、牛たん焼き・笹かまぼこ・ずんだ餅の三つが仙台三大名物と呼ばれています。戦後に生まれた牛たん焼き、明治の大漁から生まれた笹かまぼこ、伊達政宗の時代にさかのぼるといわれるずんだ餅と、成り立ちはそれぞれ違います。仙台土産の定番としても並び称され、冷やし中華やせり鍋を挙げる数え方もありますが、この三つを指すのが一般的とされます。
A.成り立ちの時代はそれぞれ違います。牛たん焼きは戦後の1948年ごろに佐野啓四郎が始めたとされる比較的新しい名物です。笹かまぼこは明治のなかばにヒラメが大漁となったことから生まれたとされます。ずんだ餅は伊達政宗の時代にさかのぼるといわれ、市内の餅店が商品として売り出したのは昭和のなかばごろです。
A.伊達家の家紋「竹に雀」の笹にちなんで名付けられたとされます。明治から大正のころは、その形から「べろかまぼこ」「手のひらかまぼこ」「木の葉かまぼこ」などと呼ばれていました。1935年に創業した阿部蒲鉾店が仙台名物として売り出し、いまの名が定着したとされます。
A.牛たん焼きは、焼いたタンに麦飯・テールスープ・味噌南蛮・浅漬けを組み合わせた定食の形が基本です。麦飯は白米が貴重だった戦後の名残とされます。塩をあてて寝かせたタンを炭火で焼くのが主流ですが、味噌だれや醤油だれで供する店もあり、食べ比べる楽しみがあります。
A.ずんだという名の由来には諸説あります。豆を打ち潰す「豆打」がなまったという説、伊達政宗が陣中で陣太刀の柄を使って枝豆を砕いたという説、甚太という百姓が考え出して政宗に献じたという説などが語られます。仙台では「づんだ」と表記する老舗もあります。
A.冷やし中華やせり鍋を挙げる数え方もありますが、牛たん焼き・笹かまぼこ・ずんだ餅の三つを指すのが一般的とされます。三つはいずれも宮城県仙台市を訪れた人がまず名を挙げる味で、仙台土産の定番としても並び称されています。