四十八滝とも称されるほど数多くの滝が存在する名瀑の宝庫・日光(栃木県)において、古くから特に際立った美しさと偉容を誇る3つの代表的な名滝シリーズです。日本三大名瀑にも数えられる豪快な華厳の滝、水が岩に当たり霧のように舞い散る霧降の滝、そしてかつて滝の裏側から通り抜けて鑑賞できた幽玄な裏見の滝の3つが、大自然の神秘とダイナミズムを伝えています。
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A.華厳の滝は、勝道上人が発見したと伝えられ、仏教経典の「華厳経」にちなんで名づけられたといわれます。霧降の滝は水が岩壁に当たって霧が降るように飛び散ることから、裏見の滝はかつて岩穴の道から滝を裏側から見ることができたことから、その名で呼ばれます。
A.いまは裏側から見ることはできません。明治35年(1902年)9月の大風水害で滝の上部の岩が崩れ落ち、裏へ通じる道がふさがれました。現在は真正面の観瀑台から眺めることになり、滝の裏に祀られた不動明王にもお参りできません。
A.新緑と紅葉の時季が特に美しいとされます。霧降の滝は新緑の5月から6月、紅葉の10月中旬から11月上旬が見頃で、華厳の滝も新緑と紅葉の時季に加え、厳冬期には十二滝が凍りついてシャンデリアのように輝く氷瀑となります。
A.葛飾北斎は天保4年(1833年)頃、連作「諸国瀧廻り」の一図として「下野黒髪山きりふりの滝」を描きました。全8図のうち下野国からはこの滝が選ばれ、岩を這うように流れ落ちる水を生き物のような姿で表現しています。江戸時代から名瀑として知られていたことを物語ります。
A.三つの滝はいずれも栃木県日光市にあります。直線距離で霧降の滝と裏見の滝は約4km、華厳の滝と裏見の滝は約7km、華厳の滝と霧降の滝は約10km離れています。