出羽三山は、山形県の庄内地方にそびえる羽黒山・月山・湯殿山の三つの山をまとめて呼ぶ名です。およそ千四百年前に蜂子皇子が開いたと伝わる山岳信仰の聖地で、羽黒山は現在、月山は過去、湯殿山は未来をあらわすとされ、三山を順に巡る道は江戸時代から「生まれかわりの旅」として庶民に親しまれてきました。修験の山らしい神仏習合の気配を今も濃く残し、2016年には一連の文化財が日本遺産に認定されています。
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A.羽黒山は現在、月山は過去、湯殿山は未来をあらわすとされます。三山を順に巡る道は江戸時代から「生まれかわりの旅」として庶民に親しまれ、羽黒山で現世の幸せを祈り、月山で死後の安楽を願い、湯殿山で生まれかわりを祈るという流れで巡られてきました。
A.およそ千四百年前に蜂子皇子が開いたと伝わります。出羽三山神社の社伝では、崇峻天皇の皇子である蜂子皇子が三本足の霊烏に導かれて羽黒山に登り、苦行のすえに羽黒権現の示現を拝したことに始まると伝えられ、月山と湯殿山も蜂子皇子の開山とされます。
A.月山が標高1984メートルで最も高く、出羽三山の主峰にあたります。湯殿山は標高1500メートル、羽黒山は標高414メートルで、羽黒山は三山のうちで最も低い山です。
A.一年を通して参拝できるのは羽黒山だけです。月山の山頂にある月山神社本宮が開かれるのは七月一日から九月十五日までに限られます。湯殿山は開山が六月一日で、雪が降り始める十一月上旬には閉ざされるため、参拝できるのは夏から秋の間です。
A.三つとも山形県鶴岡市にあり、直線距離では羽黒山と月山、羽黒山と湯殿山がそれぞれ約18km、月山と湯殿山は約4km離れています。湯殿山は月山の南西に連なる山で、松尾芭蕉も元禄二年に月山から尾根を下って湯殿山へ参拝しました。