秩父三社は、埼玉県の秩父地方で古くから篤く信仰されてきた秩父神社・三峯神社・宝登山神社の三社をまとめた呼び方です。いずれも知知夫彦命や日本武尊にまつわる古い由緒を伝え、山岳の信仰と結びつきながら発展してきました。秩父鉄道と路線バスをつなげば一日で回ることもでき、三社を続けて参拝する秩父三社めぐりは、関東の定番の小旅行として親しまれています。
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A.秩父三社はいずれも古い由緒を伝えます。秩父神社は崇神天皇の時代に知知夫彦命が祖神の八意思兼命を祀ったことに始まると伝わります。三峯神社と宝登山神社はどちらも日本武尊の東征にまつわる伝承を持ち、三峯神社は伊弉諾尊と伊弉册尊を、宝登山神社は神日本磐余彦尊・大山祗神・火産霊神を祀ります。
A.どちらも犬や狼にまつわる信仰や伝承を持っています。三峯神社は狼をお犬さまと呼んで敬う狼信仰の中心地で、境内では狛犬の代わりに狼の像が参拝者を迎えます。宝登山神社には、日本武尊が山火事に遭った際に巨大な犬が火を消し止めて頂へ導いたという伝承があり、この犬は大山祇神の神犬であったとされます。
A.どちらも本殿・幣殿・拝殿をつないだ権現造で、彫刻に見どころがあります。秩父神社の社殿は天正20年(1592年)に徳川家康が造営させたもので、左甚五郎作と伝わる子宝・子育ての虎など極彩色の彫刻で飾られています。宝登山神社の彫刻は飯田岩次郎の手によるもので、中国の故事や吉祥の題材が刻まれています。
A.秩父三社はすべて埼玉県にあり、秩父神社と宝登山神社は直線距離で約11km、秩父神社と三峯神社は約16km、三峯神社と宝登山神社は約20km離れています。三峯神社は標高およそ千百メートルの尾根に、宝登山神社は宝登山の麓に鎮座しており、三社を続けて参拝する秩父三社めぐりとして親しまれています。
A.秩父神社では例祭の秩父夜祭が12月2日と3日に行われ、日本三大曳山祭に数えられます。宝登山神社の奥宮がある山頂一帯には三千本ほどの蝋梅が植えられた蝋梅園があり、12月下旬から2月下旬にかけて黄色い花が咲きます。三峯神社では宿坊を兼ねた興雲閣に泊まると、翌朝に雲海と出会えることもあります。