剱岳

(つるぎだけ)
📍 富山県 立山町🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

「岩の殿堂」とも呼ばれる北アルプスの名峰。カニのタテバイ・ヨコバイなどの難所を持つ一般ルートに加え、源次郎尾根や八ツ峰など、バリエーションルートの宝庫としてアルピニストに愛されています。

【歴史】

剱岳は富山県立山町にそびえる標高2999メートルの北アルプスの名峰で、立山信仰では地獄の「針の山」とされ、登ってはならない山として長く畏れられてきました。1907年、陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎芳太郎率いる測量隊が案内人の宇治長次郎らとともに登頂し、山頂で奈良時代後期から平安時代初期のものと推定される錫杖頭と鉄剣を発見しました。千年以上前に修験者が登っていた事実は、測量隊を大いに驚かせたと伝わります。

【特徴】

剱岳は氷河に削られた鋭い岩稜と峻険な山容から「岩の殿堂」と呼ばれます。一般登山道は別山尾根と早月尾根の2本だけで、別山尾根には鎖を頼りに垂直の岩を登るカニのタテバイ、横に這うカニのヨコバイなど日本屈指の難所が続きます。源次郎尾根や八ツ峰、チンネなどの岩稜はバリエーションルートの宝庫で、谷川岳一ノ倉沢、穂高岳屏風岩と並ぶ日本三大岩場に数えられ、雪と岩の総合力が試される山です。

【見どころ】

立山黒部アルペンルートで室堂に入り、剱御前小舎を越えて剱沢へ下ると、剱岳の全容が目の前に広がります。剱沢や剣山荘を拠点に別山尾根から山頂を目指すのが一般的で、頂上からは北アルプスの峰々と富山湾、晴れた日には日本海まで見渡せます。麓の馬場島からは早月尾根が延び、標高差約2200メートルを一気に登る国内屈指のロングルートとして知られ、体力に自信のある登山者に人気です。

【トリビア】

剱岳の三ノ窓雪渓と小窓雪渓は2012年に日本で初めて現存する氷河と認定され、2018年には池ノ谷雪渓も氷河と確認されました。氷河は日本には存在しないと長く考えられていただけに大きな話題となりました。また測量隊が1907年に測った標高は2998メートルで、2004年の再測量で2999メートルに改められています。新田次郎の小説『劔岳 点の記』は柴崎の登頂を描き、2009年には映画化されて剱岳の名を広めました。

📅 最終更新: 2026/9/6
剱岳
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です