谷川岳(一ノ倉沢)

(たにがわだけ)
📍 群馬県 みなかみ町🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

世界でも有数の規模を誇る大岸壁。衝立岩(ついたていわ)や烏帽子沢奥壁など、垂直に切り立った岩壁が連なり、クライミングのメッカとして知られます。一般登山者も麓からその威容を仰ぎ見ることができます。

【歴史】

谷川岳(一ノ倉沢)は群馬県と新潟県の境にそびえる標高1977メートルの山で、1931年に清水トンネルの完成で上越線が全通すると、首都圏から登山者が押し寄せるようになりました。東面の一ノ倉沢は昭和初期から先鋭的な登攀の舞台となり、1959年には核心部である衝立岩正面壁が初登攀されて、日本のクライミング史に大きな足跡を残しました。

【特徴】

一ノ倉沢は谷川岳の東面に刻まれた深い谷で、出合から標高差800メートルを超える岩壁が屏風のように立ちはだかります。中央に屹立する衝立岩は垂直に近い壁にハングを連ね、烏帽子沢奥壁や滝沢など難ルートが集中しています。標高は2000メートルに満たないものの、豪雪と急変する天候、複雑な地形が重なり、日本を代表するアルパインクライミングの舞台となっています。

【見どころ】

一般の観光客でも、群馬県みなかみ町の谷川岳ロープウェイ土合口駅から国道291号を歩けば、約1時間で一ノ倉沢出合に立てます。町は自然保護と安全のため一般車両を通年規制し、排気ガスを出さない電気ガイドバスを運行しています。出合から仰ぐ大岩壁は圧巻で、秋の紅葉や残雪期の雪渓との対比が美しく、ロープウェイで天神平へ上れば高山植物と稜線の眺望も楽しめます。

【トリビア】

谷川岳は1931年から2012年までに805名の死者を出し、世界の8000メートル峰14座の死者数の合計を上回る「遭難者数世界一の山」としてギネス世界記録に記載されています。1966年だけで37人が命を落とす事態を受け、群馬県は1967年に谷川岳遭難防止条例を施行し、一ノ倉沢を含む危険地区への入山に登山届の提出を義務づけました。麓の土合駅は地下ホームから約460段の階段を上る「日本一のモグラ駅」としても有名です。

📅 最終更新: 2026/9/6
谷川岳(一ノ倉沢)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です