【概要】
丹波山村は、山梨県の北東の端で東京都と境を接する山あいの村です。村の中央を流れる丹波川は多摩川の源流にあたり、面積の大半を森が占めています。人口は約530人(2020年)と少ないものの、宝島社『田舎暮らしの本』の住みたい田舎ベストランキングでは2024年版で村の総合部門1位に選ばれ、翌2025年版でも人口5,000人未満のまちの若者世代・単身者部門で1位となりました。
【歴史】
丹波山村は、甲府盆地と江戸を結んだ青梅街道の宿場として古くから旅人を迎えてきました。大菩薩峠を越えて東へ向かう道筋にあたり、山中の休み場としてにぎわったと伝えられます。明治時代には、多摩川の水を守るために東京府が上流の森を買い取って水源林の経営を始め、村の山の一部はいまも東京都の水道水源林として手入れが続けられています。
【特徴】
山梨県丹波山村にある集落は、深い谷底を流れる丹波川に沿って細長く連なり、村の面積の約97%を山林が占めています。下流は奥多摩湖を経て東京の水道を支える多摩川となるため、日本一東京に近い田舎と紹介されることもあります。移住を考える人に向けては、空き家バンクや村営住宅、地域おこし協力隊、子どもが村の学校に通う山村留学といった制度が整えられています。
【見どころ】
村の玄関口は国道411号沿いの道の駅たばやまで、隣には多摩川源流の湯として親しまれる丹波山温泉のめこい湯があり、吊り橋を渡って行き来できます。川沿いには渓流釣りやキャンプを楽しめる場所が点在し、夏は清流の涼しさを求める人が訪れます。村の北側には東京都の最高峰である雲取山がそびえ、丹波山村から山頂を目指す登山道も通っています。
【トリビア】
温泉の名ののめこいは、この地方の言葉でつるつるしてなめらかなことを指し、肌ざわりのよい湯にちなんで名づけられました。夏の祭りでは、ささらを手にした踊り手が獅子とともに舞う丹波山のささら獅子舞が奉納され、山梨県の無形民俗文化財に指定されています。村では増えすぎた鹿を地域の食材として生かし、ジビエとして料理に使う取り組みも進めています。