椎葉村

(しいばそん)
📍 宮崎県 椎葉村⛰️ 名所🌿 自然🏯 歴史🎭 文化

【概要】

宮崎県の北西部に位置する山深い村。「日本のチベット」とも称されるほどの険しい地形で、独自の焼畑農業や神楽(椎葉神楽)などの民俗文化が継承されている。平家落人の鶴富姫と源氏の那須大八郎の悲恋の伝説で知られ、民謡「ひえつき節」の発祥地でもある。

【歴史】

椎葉村(しいばそん)は宮崎県椎葉村という九州山地の奥深くに位置する秘境で、ここにも平家の落人伝説が伝わっています。1185年の壇ノ浦の戦いののち、平家の残党がこの地へ逃れ、追討使として派遣された那須大八郎と平家の姫・鶴富姫との悲恋が語り継がれてきました。日本民俗学の父と呼ばれる柳田國男が1908年に訪れ、その体験から『後狩詞記』を著したことでも有名です。

【特徴】

椎葉村は人口2000人台の山村で、標高1000メートルを超える山々に囲まれています。焼畑は今も受け継がれており、1年目にソバ、2年目にヒエやアワというように作物を替えたのち、長い休閑期間を置いて森を回復させる循環型の農法です。ここで穫れる焼畑蕎麦は貴重な郷土の味となっています。地域は高千穂郷・椎葉山地域として世界農業遺産にも認定されました。

【見どころ】

鶴富屋敷の名で親しまれる那須家住宅は国の重要文化財で、悲恋の物語を訪ねて足を運ぶ人が絶えません。太い材を使った椎葉独自の造りで、建てられたのは300年ほど前と考えられています。椎葉民俗芸能博物館では神楽や村の歴史をじっくり学べます。11月の椎葉平家まつりでは平家にちなんだ絵巻行列が繰り出し、村が一年で最も賑わいます。

【トリビア】

那須大八郎は平家を討つために椎葉へ送られましたが、静かに暮らす人々の姿を見て討伐を思いとどまり、やがて鶴富姫と心を通わせて子をもうけたと伝わります。椎葉神楽は33番の舞を夜通し奉納する伝統芸能で、1991年に国の重要無形民俗文化財に指定されました。稗を搗きながら歌われたひえつき節も、この村が生んだ名高い民謡です。

📅 最終更新: 2026/9/7
椎葉村
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です