【概要】
岐阜県大野郡白川村にある集落で、独特の景観を持つ「合掌造り」の家屋で世界的に知られる。冬の豪雪に耐えるための急勾配の茅葺き屋根が特徴。1995年にユネスコ世界文化遺産に登録された。日本の原風景を今に伝える貴重な場所である。
【歴史】
白川郷は岐阜県北部の庄川流域に位置する合掌造り集落で、1995年に世界文化遺産に登録されました。庄川上流の山間部に位置し、冬は2〜3mもの積雪に見舞われる豪雪地帯。この厳しい自然環境に適応した合掌造り家屋は江戸時代中期から築かれ、養蚕業とともに発展しました。「白川郷」の名は白川村に由来し、現在も約100棟の合掌造り家屋が現存。住民が実際に生活を営む「生きた世界遺産」として、年間約150万人の観光客が訪れています。
【特徴】
白川郷の合掌造り家屋は、60度の急勾配を持つ茅葺き屋根が最大の特徴です。この傾斜は豪雪の自重で自然に雪が落ちるよう設計されており、釘を一本も使わない伝統工法で建てられています。屋根裏は4〜5層になっており、養蚕場や物置として活用されてきました。「合掌造り」の名は、手を合わせた形(合掌)に屋根が似ていることに由来。白川郷と五箇山(富山県)が合わせて世界遺産に登録されています。
【見どころ】
荻町城跡展望台からは集落全景を一望でき、絶好の撮影スポット。和田家・神田家・明善寺などの合掌造り民家は内部見学が可能で、当時の生活様式を体感できます。冬季のライトアップ(1月下旬〜2月中旬の数夜限定)は雪に覆われた集落が幻想的に浮かび上がり、世界中から観光客が押し寄せる人気イベント。毎年10月の「どぶろく祭り」では、神社で振る舞われる濁酒を楽しめます。
【トリビア】
「合掌造り」の茅葺き屋根は約25〜30年ごとに葺き替えが必要で、「結」と呼ばれる住民の互助制度によって村人が協力して作業を行います。使用する茅は約3000〜5000束にもなり、葺き替えには2〜3日を要します。白川郷では約1600人が暮らしており、観光地でありながら普通の生活が営まれています。五箇山の合掌造り集落(相倉・菅沼)とセットで世界遺産に登録されており、あわせて訪れるのがおすすめです。
