【概要】
新潟県と福島県にまたがる、日本一の総貯水容量を誇る重力式コンクリートダム。ダム湖である奥只見湖(銀山湖)は新緑や紅葉の名所として知られ、遊覧船も運航されている。電源開発(J-POWER)が管理。
【歴史】
奥只見ダムは新潟県魚沼市にある重力式コンクリートダムで、只見川をせき止めて1960年に完成しました。電源開発が建設した発電専用のダムであり、高度経済成長期の電力需要を支えた巨大な水がめでもあります。豪雪地帯の奥深くに築かれたため工事は困難をきわめ、資材を運ぶ道路の開削から始められました。作家の開高健が足しげく通った釣り場としても知られています。
【特徴】
堤高157メートル、総貯水容量は6億100万立方メートルにのぼり、重力式コンクリートダムとしては高さも貯水容量も日本一を誇ります。人造湖全体の大きさで見ると2007年に完成した徳山ダムに次ぐ第2位ですが、その広大さに変わりはありません。発電所は一般水力として国内最大級の出力を持ち、地下深くに設けられている点も見逃せない特徴といえるでしょう。
【見どころ】
奥只見湖をめぐる遊覧船からの眺めはすばらしく、春の新緑と秋の紅葉の時期には多くの人でにぎわいます。ダムサイトの「奥只見電力館」では、発電の仕組みやダム建設の歴史をわかりやすく学ぶことができます。映画『ホワイトアウト』のロケ地として使われたことでも知られ、雪深い冬の間は道路が閉ざされる秘境のダムです。景勝地の銀山平とあわせて訪ねるとよいでしょう。
【トリビア】
人造湖でありながらイワナやサクラマスが育ち、大物が狙える釣りの聖地として全国の釣り人に慕われています。建設資材を運ぶために掘られた「奥只見シルバーライン」は、全長約22キロのうち18キロほどがトンネルという特異な道路で、今も無料の観光道路として使われています。ダムカードも配布されているので、ダム好きの旅人はぜひ立ち寄ってみてください。

