【概要】
富山県立山町にある日本一の高さを誇るアーチ式コンクリートダム(高さ186m)。通称「黒四」。難工事の末に完成し、映画「黒部の太陽」の舞台ともなった。観光放水の迫力は圧巻で、立山黒部アルペンルートの主要観光スポット。
【歴史】
黒部ダムは富山県立山町にある日本最大級のアーチ式コンクリートダムです。戦後の関西地方で深刻化した電力不足を解消するため、関西電力が1956年から7年の歳月と当時の金額で513億円という巨費を投じて建設しました。工事には延べ1000万人が携わり、171名もの尊い命が失われています。「世紀の大事業」と語り継がれるこの難工事は、映画『黒部の太陽』の題材にもなりました。
【特徴】
堤高186メートルは日本一の高さで、立山連峰の雄大な自然のなかにそびえ立つ姿は圧巻です。夏から秋にかけて行われる観光放水では毎秒10トン以上の水が霧状に噴き出し、水しぶきと風圧を全身で感じることができます。立山黒部アルペンルートのハイライトとしても知られ、多い年には100万人近い観光客が足を運ぶ、日本を代表するダムの名所となっています。
【見どころ】
6月下旬から10月中旬まで続く「観光放水」は、この地を訪れるなら外せない光景です。日差しのある時間帯には、放たれた水しぶきに大きな虹がかかる瞬間に出会えることもあります。ダムの背後には黒部湖が静かに広がり、湖畔の遊歩道から水面と山並みを眺めるのも心地よい時間です。レストハウスの名物「黒部ダムカレー」は、ご飯を堰堤に、ルーを湖に見立てた元祖ダムカレーとして親しまれています。
【トリビア】
建設資材を運ぶために掘られた関電トンネルは、大量の冷たい地下水が噴き出す破砕帯との死闘の舞台でした。現在はトロリーバスに代わって電気バスが走り、多くの観光客を運んでいます。日本最高所を航行していた黒部湖の遊覧船「ガルベ」は、乗船客の減少と船体の老朽化により、2024年11月10日の運航をもって55年の歴史に幕を下ろしました。
