中里太郎右衛門陶房

(なかざとたろうえもんとうぼう)
📍 九州佐賀県 唐津市🎭 文化🥢 名産

【概要】

佐賀県唐津市にある中里太郎右衛門陶房は、唐津藩の御用窯を務めた中里家が四百年以上にわたって受け継いできた唐津焼の窯元です。初代中里又七から現在の十四代まで、茶陶を中心とした作陶を続けてきました。敷地には江戸時代に築かれた御茶盌窯が残り、向かいの記念館では古唐津や歴代当主の代表作を見ることができます。

歴史

中里家は初代中里又七に始まり、江戸時代には唐津藩の御用窯として藩主に納める献上唐津を焼いてきた家柄です。佐賀県唐津市にある陶房の敷地には、五代の中里喜平次が1734年に築いたと伝わる御茶盌窯が残されていて、国の史跡に指定されています。四百三十年ほどにおよぶ系譜は、現在の十四代中里太郎右衛門へと受け継がれています。

特徴

中里太郎右衛門陶房が守っているのは、桃山時代の古唐津に連なる素朴で力強い作風です。鉄絵で草花を描く絵唐津や、藁灰釉と黒釉を掛け分ける朝鮮唐津など、土の質感を生かした器が並びます。十二代中里無庵が復元した叩きと呼ばれる成形技法は、粘土の板を叩き締めて形を作るもので、今も陶房の柱として受け継がれ、唐津焼らしい厚みのある姿を生み出しています。

見どころ

陶房の敷地には作品を並べた陳列館があり、十三代と十四代の器を間近に見ることができます。江戸時代の御茶盌窯も残されていて、唐津藩の御用窯がどのような場所で営まれてきたのかを実感できます。道を挟んだ御茶盌窯記念館は十二代の旧宅を生かした建物で、古唐津や歴代の代表作が並び、開館日は事前に確かめておくと安心です。

トリビア

十二代中里太郎右衛門は隠居後に無庵と号した人物で、桃山時代に途絶えていた古唐津の技法を、古窯跡の調査と地道な実験によって蘇らせました。その功績が認められ、1976年に唐津焼の重要無形文化財保持者、すなわち人間国宝に認定されています。唐津焼から生まれた初めての人間国宝として知られ、三右衛門と並び称される佐賀の窯元の評価をいっそう高めました。

📅 最終更新: 2026/9/20
中里太郎右衛門陶房
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です