【概要】
名古屋城は愛知県名古屋市にある徳川家康が築いた近世城郭で、天守に輝く金の鯱鉾が象徴的。1945年の空襲で焼失したが、1959年に外観復元。本丸御殿は2018年に完全復元され、江戸時代の豪華絢爛な内装を今に伝える。名古屋のシンボルとして市民に愛されている。
【歴史】
名古屋城は愛知県名古屋市にある城で、1610年に徳川家康が築城を始め、尾張徳川家の居城として整えられました。西国の大名を動員する「天下普請」によって工事が進められ、数年のうちに主要な建物が完成しています。5層5階地下1階の大天守と小天守をつないだ姿は壮大で、屋根に輝く金の鯱から「金鯱城」の異名で呼ばれました。天守は太平洋戦争の空襲で焼失し、1959年に鉄筋コンクリートで再建されています。
【特徴】
名古屋城といえば、やはり天守に載る金鯱がよく知られています。雄と雌の一対で高さはおよそ2.6メートル、重さは1トンを超え、徳川家の権威を象徴する存在でした。2009年から2018年にかけて約150億円をかけて復元された本丸御殿では、絢爛豪華な障壁画がよみがえっています。石垣には「清正石」と呼ばれる巨石が据えられ、野面積みや切込み接ぎといった多彩な技法を見比べることができます。
【見どころ】
本丸御殿は約400年前の障壁画を復元した見事な内装で、「上洛殿」や「対面所」など豪華な部屋を見学できます。天守は木造復元事業のため2018年5月から閉館が続いており、2026年の時点でも着工の時期は決まっていません。枯山水の名園として知られる二之丸庭園や、「名古屋城おもてなし武将隊」との記念撮影も人気です。春には園内の桜が咲きそろい、花見客でにぎわいます。
【トリビア】
金鯱は江戸時代に盗難事件に見舞われ、盗んだとされる柿木金助の話は芝居の題材にもなりました。現在の金鯱は、空襲で焼失したあとに新しく鋳造されたものです。木造復元事業は2015年の提案時に最大505億円と見積もられましたが、資材費や人件費の高騰で膨らむ見通しとなっており、2024年度までにすでに約94億円が支出されました。着工後の工期は7〜8年と見込まれています。


