【概要】
長崎県長崎市にある日本最古の中華街。江戸時代の貿易拠点「唐人屋敷」の流れを汲む。ちゃんぽんや皿うどんなどの長崎名物も味わえる。冬の「長崎ランタンフェスティバル」では幻想的な光景が広がる。
【歴史】
長崎新地中華街は長崎県長崎市にある、日本最古の中華街の歴史を受け継ぐエリアです。鎖国下の江戸時代、唯一の貿易港だった長崎には中国人の居住区である唐人屋敷が置かれ、その荷物を納めるために海を埋め立てて造られたのが「新地」でした。明治になって唐人屋敷が解体されると、人々は新地へ移り住み、現在の中華街が形づくられます。横浜や神戸より小ぶりながら、ちゃんぽんと皿うどんを生んだ独自の食文化を育てました。
【特徴】
長崎新地中華街は東西南北あわせて約250メートルの十字路に、中華料理店や土産物店など約40店が並んでいます。規模はこぢんまりとしていますが、石畳の道と朱塗りの門が続く一角には本格的な中国情緒が凝縮されています。長崎の名物である長崎ちゃんぽんと皿うどんを目当てに訪れる人が多く、各店がそれぞれのスープや麺で味を競い合っているのも見どころの一つです。
【見どころ】
冬の「長崎ランタンフェスティバル」ではメイン会場の一つとなり、期間中は約1万5000個のランタンが街を彩り、幻想的な光景が広がります。江山楼をはじめとする老舗で味わうちゃんぽんは、長崎まで足を運ぶ価値のある一杯です。持ち帰りには角煮まんじゅうや、中国菓子の麻花兒(マファール、地元では「よりより」)が選ばれ、土産物店をのぞく時間も楽しめます。
【トリビア】
長崎ちゃんぽんは、明治時代に中華料理店「四海樓」の主人が、貧しい中国人留学生のために安くて栄養のある料理を作ろうと考案したのが始まりとされます。「新地」という地名は、貿易品を保管するために海を埋め立てて造った新しい土地という意味です。東西南北に立つ四つの門には、風水の考えにもとづいて青龍・白虎・朱雀・玄武の四神が彫り込まれています。

