【概要】
球磨川は熊本県南部を流れる日本三大急流の一つ。人吉盆地を貫流し、深い渓谷美を作り出している。「球磨川下り」やラフティングの名所として知られ、急流のスリルを味わうことができる。鮎釣りでも有名。
【歴史】
球磨川は熊本県南部を流れる一級河川で、県内最大の水系として日本三大急流の一つに数えられています。全長は115キロメートルほどで、人吉盆地に集まった水が険しい峡谷を刻みながら八代海へと注ぎます。江戸時代には相良氏の城下町であった人吉市と河口を結ぶ舟運が発達し、その流れを生かした川下りは明治以降、熊本を代表する観光として全国に知られるようになりました。
【特徴】
球磨川は人吉盆地から八代平野まで五十キロメートルほどにわたって深い渓谷をつくり、岩を噛む激しい流れと美しい景観が同居しています。球磨川くだりは熟練の船頭が操る木船で下る舟旅で、竿さばきの妙と軽妙な語りを楽しめます。流域には人吉温泉をはじめとする湯の里が点在し、鮎の名川としても名高く、夏の解禁時期には大勢の釣り人が竿を並べます。
【見どころ】
人吉発船場を拠点とする球磨川くだりでは、人吉城跡の石垣を水面から見上げる清流の景色を味わえます。石垣の美しい人吉城跡は国の史跡に指定され、茅葺きの社殿が国宝となっている青井阿蘇神社も見逃せません。米だけを原料とする球磨焼酎は国税庁の地理的表示に認められた特産で、流域には二十七の蔵元が集まり、蔵をめぐる旅も親しまれています。
【トリビア】
2020年7月の豪雨で球磨川が氾濫し、人吉市をはじめ流域は甚大な被害を受けました。球磨川くだりも運航を取りやめましたが、拠点を新たにして少しずつ再開が進み、清流コースは2026年4月に運航を取り戻しています。並行して走るくま川鉄道も復旧が進み、全線での運行再開は2026年9月20日です。九州の小京都と呼ばれる人吉の町並みも訪れる人を迎えています。

