神戸高等商業学校(現・神戸大学)

(こうべこうとうしょうぎょうがっこう)
📍 兵庫県 神戸市🏯 歴史🎭 文化

【概要】

1902年に設立された第二の官立高等商業学校。学理尊重の校風で知られ、後に日本初の経営学部を設置するなど、日本の経営学発祥の地としての伝統を持ちます。六甲の山腹に位置するキャンパスは絶景を誇ります。

【歴史】

神戸高等商業学校(現・神戸大学)は、1902年に東京に次ぐ二番目の官立高等商業学校として、国際貿易港・神戸の地に開校しました。初代校長の水島銕也は20年以上にわたって学校を率い、実務に強い人材の育成に生涯をかけて力を注ぎます。1929年には神戸商業大学へ昇格し、1935年に六甲台へ移転、戦後の学制改革を経て新制の神戸大学の経済学部や経営学部へと受け継がれました。

【特徴】

神戸高等商業学校は、商業学校の卒業生にも門戸を開く独自の入学制度を設け、少人数の演習を重んじる教育をいち早く取り入れるなど、東京とは異なる道を歩みました。港町という土地柄を生かして貿易実務や外国語の教育に力を入れ、なかでも中国語をはじめとするアジアの言語に高い定評がありました。東京と並び称される存在として、「東の東京、西の神戸」と並び語られるまでになりました。

【見どころ】

兵庫県神戸市にある六甲台キャンパスには、神戸商業大学時代の1930年代に建てられた本館や図書館、講堂が今も現役で使われ、いずれも国の登録有形文化財に登録されています。重厚な近代建築が並ぶ構内の広場から神戸港と大阪湾を見下ろす眺めは格別で、港と坂の街ならではの景観といえます。同窓会「凌霜会」は関西の経済界に太いつながりを保ち、卒業生の結束を今も支えています。

【トリビア】

出光興産の創業者・出光佐三は神戸高等商業学校の卒業生で、水島銕也校長の薫陶を受けた教え子の一人として知られています。後年、母校への恩返しとして出光興産による寄付が行われ、六甲台の講堂は2009年に「出光佐三記念六甲台講堂」と名づけられました。なお神戸大学の略称「神大」は神奈川大学と同じ表記になるため、「しんだい」「じんだい」と読み分けられることがあります。

📅 最終更新: 2026/9/7
神戸高等商業学校(現・神戸大学)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です