【概要】
兵庫県神戸市元町にある中華街。横浜、長崎と共に日本三大中華街の一つ。東西約200m、南北約110mとコンパクトなエリアに店が密集し、点心の食べ歩きなどで賑わう。中央の広場にある「あずまや」がシンボル。
【歴史】
神戸南京町(なんきんまち)は兵庫県神戸市中央区にあるチャイナタウンで、元町の南に広がり、横浜・長崎と並ぶ日本三大中華街の一つに数えられます。1868年の神戸開港にあたり、外国人居留地の西側に清国からの移住者が住み着いたのが始まりでした。「南京町」という呼び名は、かつて中国の人々が「南京さん」と呼ばれていたことに由来します。1995年の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けましたが、見事に復興を遂げました。
【特徴】
南京町は東西約270メートル、南北約110メートルの十字形のエリアに約100店が集まる、歩いて回れる大きさの中華街です。横浜と比べて店頭販売の文化が発達しており、点心やスイーツを店先で売る店が多いため、食べ歩きが中心の楽しみ方として定着しました。街の中心にある南京町広場には高さ6.8メートルの中国風あづまやが建ち、記念撮影の定番スポットになっています。
【見どころ】
東の入口に立つ長安門は1985年に完成した門で、中国が輸出を許可した漢白玉(大理石)を使い、龍と雲の彫刻がびっしりと施されています。常に行列ができる「老祥記」の豚饅頭は南京町を代表する名物で、この店が豚饅頭発祥の店とも言われます。春節祭や中秋節といった季節の行事も盛大で、夜になるとランタンに灯がともり、街全体が異国の風情に包まれます。
【トリビア】
南京町広場を囲む干支の石像は、数えると十二支のはずが十三体あります。中国では亥に猪ではなく豚を当てるため、発注の際に猪のイメージが伝わらず、代わりにパンダが作られてしまったのだそうです。のちに猪も加えられた結果、パンダが居残ったまま十三体になりました。景観を守る観点から自動販売機をほとんど置かないのも、この街ならではの心配りです。

