【概要】
川越まつりは、川越市で開催される関東屈指の祭りです。豪華な山車や独特の伝統芸能が披露され、多くの観光客で賑わいます。重要無形民俗文化財などにも指定されています。
【歴史】
川越まつりは、埼玉県川越市にある川越氷川神社の例大祭「川越氷川祭」に伴う山車行事です。1648年に川越藩主の松平信綱が神輿や獅子頭などを氷川神社へ寄進して祭礼を奨励し、1651年から神輿の町内巡行が始まったことを起源とします。2005年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2016年には「山・鉾・屋台行事」の一つとしてユネスコ無形文化遺産へ登録されました。
【特徴】
山車は二層の鉾の上に人形を掲げる江戸型の系譜を引き、囃子台が三百六十度回転する構造を備えるのが川越独自の工夫です。現在は二十九台の山車が伝えられており、江戸時代に作られたものも含まれます。日本武尊や徳川家康、家光といった人形が飾られ、江戸の天下祭の風流を今に伝える貴重な都市祭礼として高く評価されています。囃子は町ごとに流派が異なり、その違いを聞き分けるのも通の楽しみです。
【見どころ】
最大の見どころは、夜に繰り広げられる「曳っかわせ」です。すれ違う山車同士が囃子台を向かい合わせ、提灯を高く掲げて乱舞しながら、至近距離で囃子と踊りを競い合います。蔵造りの町並みに提灯の灯が揺れ、鉦と太鼓、笛の音が幾重にも重なり合う光景は、川越まつりの興奮が最高潮に達する瞬間といえるでしょう。山車が向きを変えるたびに、周囲の観衆から手拍子と歓声が沸き起こります。
【トリビア】
川越まつりは毎年10月の第三土曜と日曜に行われ、二日間で百万人に迫る人出を数える関東有数の規模を誇ります。山車は町内ごとに大切に守られ、専用の山車蔵に収められてきました。一年を通して資料を展示する川越まつり会館もあり、祭りの日以外でも本物の山車や、迫力ある囃子の映像に触れることができます。会館では囃子の実演が行われることもあり、祭りの雰囲気を一年中味わえます。
