【概要】
石岡のおまつりは、茨城県石岡市の常陸國總社宮の例大祭で、毎年9月の敬老の日を最終日とする三日間に行われる関東屈指の祭りです。幌をかけた屋台に獅子頭を据えた独特の「幌獅子」と、人形を高く飾った山車が町を練り歩き、多くの見物客で賑わいます。獅子・山車・ささらの行事は石岡市の無形民俗文化財に指定されています。
【歴史】
石岡のおまつりは、茨城県石岡市にある常陸國總社宮の例大祭で、正式には常陸國總社宮大祭と呼ばれます。總社宮は奈良時代の天平年間に、常陸国内の神々を一か所へ合わせ祀ったのが始まりと伝わる古社です。祭りそのものは江戸中期の延享年間に始まった奉納相撲がもととされ、やがて山車や獅子が町を練り歩く現在の形へと発展しました。石岡は古代に常陸国府が置かれた土地で、その歴史が祭りの格式を支えています。
【特徴】
最大の特徴は「幌獅子」と呼ばれる独特の屋台です。幅二メートルほどの幌をかけた車体の前に獅子頭を据え、幌の中で囃子を奏でながら町内を巡り歩きます。全国的にも例が少ない形式で、角の有無などで見分ける老獅子・若獅子・女獅子が競い合います。山車には各町自慢の人形が高く飾られ、夜になると無数の提灯の灯りが加わります。この獅子と山車、ささらの行事は、市の無形民俗文化財に指定されています。
【見どころ】
祭りは9月の敬老の日を最終日とする三日間に行われ、期間中は市の中心部が朝から晩まで熱気に包まれます。中日の奉納パレードでは、数十台の山車と幌獅子が一堂に会して通りを埋め尽くし、その光景はまさに圧巻です。神輿が總社宮を出て仮殿へ向かう神幸祭と、最終日に本殿へ戻る還幸祭も見逃せない神事となっています。初日の夕暮れには、幌獅子が一斉に町へ繰り出す光景も楽しめます。
【トリビア】
石岡のおまつりには、年ごとに祭りを取り仕切る町を決める「年番」の制度が受け継がれています。年番町は一年をかけて準備にあたり、その責任と誇りが地域の結束を支えてきました。三日間の人出は例年四十万人を超えるといわれ、関東三大祭りの一つとして県内外から数多くの見物客を集める、茨城県屈指の規模の祭礼です。通りには数百軒の露店が並び、町全体が縁日のような賑わいに包まれます。
