【概要】
出雲大社の心御柱は、島根県出雲市にある出雲大社本殿の中央に立つ神聖な柱。かつての高さ48mの巨大神殿を支えた伝説的な柱で、2000年に境内から発掘された巨大柱根はその存在を裏付けた。縁結びの神・大国主大神が宿る神聖な柱として信仰される。
【歴史】
出雲大社の心御柱は、島根県出雲市に鎮座する出雲大社の本殿の中央に立つ柱です。本殿は大社造と呼ばれる日本最古級の神社建築の様式で、九本の柱を田の字形に配し、その中心に立つ柱が心御柱にあたります。現在の本殿は1744年に造営されたもので、高さは約24メートルあり、1952年に国宝に指定されました。日本三大御柱の一つに数えられ、縁結びの神が鎮まる場の中心をなしています。
【特徴】
大社造の本殿はほぼ正方形の平面を持ち、その内部は心御柱によって左右に分けられています。そのため御神座は参拝者から見て正面ではなく西を向いており、本殿の西側にも遥拝の場が設けられています。心御柱は建物の構造の要であると同時に、大国主大神の鎮まる空間を画する神聖な柱と位置づけられています。参拝者が拝殿から手を合わせる先には、この柱に守られた御神座があります。
【見どころ】
本殿の内部は通常公開されておらず、心御柱を直接見ることはできません。しかし境内の八足門の前の敷石には、2000年の発掘で確認された巨大な柱の位置を示す円形の印が三つ並べて表されています。足元に描かれたその輪の太さからも、かつての本殿を支えた柱の規模の大きさを実感できます。発掘された柱そのものは、隣接する島根県立古代出雲歴史博物館で実物を見学することができます。
【トリビア】
2000年、境内の地下から杉の大木三本を鉄の輪で束ねた直径約三メートルの巨大な柱根が出土しました。中心にあたるものが心御柱、正面中央にあたるものが宇豆柱と呼ばれ、平安時代末から鎌倉時代の本殿の遺構とみられています。高さ四十八メートルにも達したという古代の巨大神殿の伝承を裏づける発見として注目されました。中世に描かれた設計図の記述とも符合し、今も研究が続けられています。

