【概要】
石州瓦は島根県石見地方で生産される赤褐色の瓦で、「赤瓦」として親しまれています。1200℃以上の高温で焼成されるため、凍害や塩害に非常に強く、寒冷地や沿岸部での使用に適しています。独特の赤色は来待石を釉薬に使うことで生まれます。
【赤い屋根の風景】
島根県石見地方(大田市、江津市、浜田市など)で生産される瓦で、独特の赤褐色(来待色)が特徴です。この地域特有の「来待石(きまちいし)」を原料とした釉薬を使って高温で焼き上げるため、美しい赤色に仕上がります。石州瓦の赤い屋根が連なる風景は、中国地方の山陰沿岸部などでよく見られ、地域の風土を象徴する景観となっています。
【凍害に強い高耐久性】
石州瓦の最大の強みは、その圧倒的な耐久性です。1200度以上という高温で焼成されるため、非常に硬く、吸水率が低いため、寒冷地でも凍結による割れ(凍害)がほとんど起きません。そのため、日本海側の雪深い地域や、北海道などの寒冷地でも広く採用されています。「塩害にも強い」ため、沿岸部でも安心して使えます。
【滑りにくい工夫】
雪国で多く使われる理由の一つに、瓦の表面が滑りにくいという特性があります。屋根の雪が滑り落ちにくいため、落雪事故を防ぐ効果があります。また、昔は石州和紙の原料であるコウゾやミツマタを蒸すための燃料として松薪が豊富にあったことや、良質な陶土が採れたことなど、地域の資源を活かして発展してきた歴史があります。
📅 最終更新: 2026/1/4

