穂高岳(屏風岩)

(ほたかだけ)
📍 長野県 松本市🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

上高地から横尾へ向かうと目の前に現れる、高さ数100m、幅約2kmに及ぶ国内最大級の岩壁。その名の通り屏風のように立ちはだかり、日本のビッグウォール・クライミングの聖地として知られます。

【歴史】

穂高岳(屏風岩)は長野県松本市の上高地から横尾を経て涸沢へ向かう途中、横尾谷の左手に立ちはだかる大岩壁です。前穂高岳から派生する北尾根の末端に位置し、日本のビッグウォール・クライミングの歴史はこの壁で刻まれてきました。1959年4月には東京雲稜会が東壁の雲稜ルートを初登攀し、その後も数々の歴史的登攀が行われ、谷川岳一ノ倉沢、剱岳と並ぶ日本三大岩場に数えられています。

【特徴】

屏風岩は標高差およそ600メートル、幅1キロメートルを超える大岩壁で、その名の通り屏風を立てたように横尾谷に面しています。特に東壁は日本を代表するビッグウォールで、雲稜ルートや東稜ルートなど多くのクライミングルートが開かれています。穂高岳には北穂高岳の滝谷という「鳥も通わぬ」と称される岩場もあり、屏風岩とともに高度な登攀技術と長時間の行動を求められるアルパインクライミングの舞台です。

【見どころ】

一般登山者は上高地から梓川沿いを歩き、横尾大橋を渡って涸沢へ向かう道中で、屏風岩の威容を間近に仰ぐことができます。横尾から涸沢へ入ると氷河が削った涸沢カールが広がり、秋には紅葉と色とりどりのテントが岩峰に映えて、日本の山岳風景を代表する絶景となります。奥穂高岳は標高3190メートルで日本第3位の高峰であり、穂高岳山荘や涸沢ヒュッテを拠点に多くの登山者が山頂を目指します。

【トリビア】

井上靖の小説『氷壁』は、1955年に前穂高岳東壁で起きたナイロンザイル切断事故を題材にしたとされ、穂高の岩場を広く世に知らしめました。屏風岩は涸沢から徳沢へ抜けるパノラマコースから見下ろすこともでき、屏風の頭からは涸沢と穂高の峰々を一望できます。上高地から横尾までは平坦な道が続き、屏風岩はこの散策路の終盤で突如現れるため、初めて見る登山者はその大きさに驚かされます。

📅 最終更新: 2026/9/6
穂高岳(屏風岩)
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です