【概要】
富士川は長野県・山梨県・静岡県を流れる日本三大急流の一つ。南アルプスを源流とし、急峻な地形を流れ下る。古くから甲信地方と駿河を結ぶ水運の大動脈として利用されてきた。天気が良ければ富士山を背景に望むことができる。
【歴史】
富士川は長野県・山梨県・静岡県を流れる一級河川で、釜無川と笛吹川が合流したのちに南下し、静岡県富士市の河口から駿河湾へ注ぎます。日本三大急流の一つに数えられ、たびたび洪水を起こしたことから古くは暴れ川として恐れられてきました。武田信玄が築いたと伝わる信玄堤は戦国時代を代表する治水事業として知られ、江戸時代には年貢米などを運ぶ舟運の路として甲州と駿河を結びました。
【特徴】
富士川は全長128キロメートルで、南アルプスに源を発する水を集めて一気に駿河湾まで駆け下ります。甲府盆地から海までの落差が大きいため流れが速く、日本三大急流に数えられるゆえんとなっています。上流の釜無川と笛吹川はぶどうや桃の産地を潤し、中流の身延周辺では深い渓谷美が広がります。河口一帯の河川敷は野鳥が集まる場所としても親しまれています。
【見どころ】
中流から下流にかけての区間ではラフティングが楽しめ、急流にもまれながら下るスリルを味わえます。上流側の身延山久遠寺は日蓮宗の総本山で、山頂へ向かうロープウェイからは富士山と駿河湾を一望できます。東名高速道路の富士川サービスエリアに併設された富士川楽座は、川と富士山の眺めが自慢の立ち寄りスポットです。周辺には下部温泉など静かな湯の里も点在しています。
【トリビア】
信玄堤は四百五十年ほど前に築かれた堤防で、水の勢いを正面から受け止めるのではなく受け流す工夫が凝らされ、現在も治水の役割を果たし続けています。富士川の舟運は明治時代に鉄道が通るまで甲州と駿河を結ぶ大動脈であり、下りは半日、上りは数日を要したと伝えられます。富士川楽座のプラネタリウムは、天体観測に適した空の下で人気を集めています。

