【概要】
江戸時代前期、仙台藩伊達家で起きたお家騒動。「寛文事件」とも呼ばれる。幼少の藩主・綱村の後見役である伊達宗勝らの専横に対し、伊達安芸らが幕府に訴え出た。大老酒井忠清邸での審問中、原田甲斐が伊達安芸を斬殺し、自身も討たれるという衝撃的な刃傷沙汰で幕を閉じた。
【事件の概要】
仙台藩伊達家(62万石)で、江戸時代前期(1660年〜1671年)に起きた大規模なお家騒動です。「寛文事件」とも呼ばれます。第3代藩主・伊達綱宗の放蕩(隠居させられる)に端を発し、幼い藩主・綱村の後見役となった伊達兵部(宗勝)らの専横に対し、伊達安芸(宗重)らが反発して対立しました。この対立は藩内を二分する深刻な抗争へと発展しました。
【刃傷沙汰】
対立は泥沼化し、ついに幕府による評定(裁判)が行われることになりました。その最中、大老・酒井忠清邸において、興奮した原田甲斐(兵部派)が伊達安芸を斬殺するという衝撃的な結末を迎えました(原田甲斐もその場で斬り殺されました)。大老屋敷での刃傷沙汰という前代未聞の不祥事により、藩取り潰しの危機に陥りましたが、なんとか回避されました。
【伽羅先代萩】
この事件は歌舞伎『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』のモデルとなり、悪人・仁木弾正(原田甲斐がモデル)と、幼君を守る乳母・政岡の忠義の物語として広く知られるようになりました。ただし、歴史小説『樅ノ木は残った』(山本周五郎)では、原田甲斐は藩を守るためにあえて汚名を被った忠臣として描かれており、評価が分かれる魅惑的な人物です。
📅 最終更新: 2026/1/27

