【概要】
越後平野の西側に位置し、古くから「おやひこさま」として親しまれる越後一宮・弥彦神社の御神体山。山頂からは日本海や佐渡島を一望でき、ロープウェイで気軽に登れる観光地としても人気です。
【歴史】
弥彦山は越後平野の西に立つ標高634メートルの山で、山そのものを神とあおぐ神体山の信仰が古代から続いてきました。山麓に鎮座する越後国一宮の彌彦神社は社伝に2400年余りの歴史を伝え、『万葉集』にも弥彦の神をよんだ歌が残されています。明治の神仏分離以前は修験の霊場でもあり、名に「彦」を持つ山として英彦山や雪彦山とともに日本三彦山に数えられてきました。
【特徴】
弥彦山の神としてまつられる天香山命は、越後国を開いた祖神とされ、神武東征に功があった神としても崇敬を集めてきました。地元では親しみを込めて「おやひこさま」と呼ばれ、正月の初詣には県の内外から数十万人もの参拝者が訪れます。標高が東京スカイツリーと同じ634メートルである点もよく知られ、日本海と越後平野を同時に見渡せる展望のよさが大きな魅力となっています。
【見どころ】
弥彦山の頂には彌彦神社の奥宮にあたる御神廟が祀られ、祭神とその妃神の二柱を並べてまつることから、縁結びの信仰を集めています。八合目付近まで通じるロープウェイを使えば山頂近くまで一気に上がることができ、展望施設からは佐渡島の島影や日本海に沈む夕日を望むことができます。徒歩の登山道もよく整備されており、表参道のコースならおよそ二時間ほどで登りきることができます。
【トリビア】
新潟県弥彦村にある彌彦神社は、参拝の作法が二礼四拍手一礼である点でも知られ、全国でも数少ない例としてしばしば語られます。山を越えて海岸へ抜ける弥彦山スカイラインは、日本海沿いの道と結ぶ眺めのよいドライブコースとして人気を集めています。弥彦山という山名は、祭神を指す「伊夜比古(いやひこ)」の呼び名から転じたものと伝わり、地名の弥彦もここに由来するとされています。
