鳥取砂丘

(とっとりさきゅう)
📍 鳥取県 鳥取市🌿 自然⛰️ 名所

【概要】

日本最大級の起伏を持つ砂丘で、国の天然記念物。風が砂面に描く「風紋」や、急斜面の「馬の背」など、変化に富んだ景観が魅力。ラクダ遊覧やパラグライダーなどのアクティビティも楽しめます。

【歴史】

鳥取砂丘は鳥取県鳥取市にある海岸砂丘で、およそ十万年という長い歳月をかけて形づくられたと考えられています。中国山地の花崗岩が風化して砂となり、千代川によって日本海へ運ばれ、沿岸流と冬の強い季節風によって再び岸へ吹き寄せられて堆積したものです。南北約二・四キロメートル、東西約十六キロメートルに及ぶ広大な砂の丘陵は、一九五五年(昭和三十年)に国の天然記念物に指定され、山陰海岸ジオパークの中核でもあります。

【特徴】

鳥取砂丘の魅力は、風と砂が刻々と描き替える自然の造形にあります。砂の表面に細かな波模様を刻む「風紋」、斜面を砂が雪崩のように滑り落ちる「砂簾」、地下水がしみ出してできる「オアシス」など、同じ表情は二度と現れません。海側にそびえる「馬の背」と呼ばれる大きな砂の丘は高さ約四十七メートルあり、頂に立つと眼下に日本海が広がります。足跡ひとつない早朝の風紋は、とりわけ美しいと言われます。

【見どころ】

鳥取砂丘は眺めるだけでなく、体を使って遊べる場所でもあります。ラクダの背に揺られる遊覧、上空から砂丘を見下ろすパラグライダー、斜面を滑り降りるサンドボード、太いタイヤで砂の上を走るファットバイクなど、ここならではの体験がそろっています。隣接する「砂の美術館」では、世界各国の彫刻家が砂と水だけで作り上げた砂像を鑑賞できます。日本海に沈む夕日に染まる時間帯も見逃せません。

【トリビア】

砂丘と聞くと砂漠を思い浮かべがちですが、鳥取砂丘は雨の多い日本海側にあるため、実は植物が育ちやすい環境にあります。そのため戦後は草に覆われる「草原化」が進み、現在は市民ボランティアによる除草作業が定期的に続けられています。砂の美術館も、二〇〇六年に野外展示として始まり、二〇一二年には世界初となる砂像専門の屋内展示施設が誕生しました。守る努力があってこそ、あの景観が保たれているのです。

📅 最終更新: 2026/9/6
鳥取砂丘
※画像はAIによって生成されたイメージ画像です