【概要】
サロマ湖は北海道オホーツク海岸にある日本第3位の湖で、汽水湖としては日本最大です。オホーツク海と砂州で隔てられた独特の地形を持ち、ホタテやカキの養殖が盛んです。夕日の名所としても知られ、深い青色の湖面は「サロマンブルー」と称される美しさを誇ります。
【歴史】
サロマ湖は、オホーツク海へ注いでいた川の河口部が、沿岸流の運ぶ砂によって長い砂州で仕切られてできた湖です。その名はアイヌ語のサル・オマ・ペツなどに由来し、葦原にある川といった意味と伝わります。かつては砂州の切れ目が季節ごとに移り変わり、海とのつながりが不安定でしたが、昭和四年(1929年)に地元の人々の手で湖口が開削され、現在の安定した姿になりました。
【特徴】
サロマ湖の面積は約百五十二平方キロメートルで、琵琶湖、霞ヶ浦に次ぐ日本第三の広さを持ち、海水と淡水が混じり合う汽水湖としては日本最大を誇ります。細長い砂州によってオホーツク海と隔てられた形は独特で、湖と呼ぶにはあまりに広い水面が地平線まで続きます。栄養に富んだ水はプランクトンを育み、ホタテやカキの養殖に適した豊かな環境を生み出しています。
【見どころ】
北海道北見市の高台に立つサロマ湖展望台からは、湖と砂州とオホーツク海を一度に見渡すことができ、その広がりに圧倒されます。夕暮れには湖面が茜色に染まり、深い青をたたえた昼の水面はサロマンブルーと呼ばれて親しまれています。砂州の上に広がるワッカ原生花園では、初夏から夏にかけて三百種ほどの草花が咲き、自転車や徒歩でのんびり散策でき、ネイチャーセンターではレンタサイクルも借りられます。
【トリビア】
サロマ湖は、稚貝を湖底にまいて育てるホタテの地まき養殖が磨かれた地として知られ、肉厚で甘みの強いホタテが全国へ出荷されています。毎年六月には湖畔を舞台にサロマ湖百キロウルトラマラソンが開かれ、全国から健脚自慢が集まる名物の大会となっています。冬には湖面が凍りつき、氷上を歩く自然観察の催しなども行われます。湖畔の宿では取れたての魚介を味わうことができ、季節ごとに異なる表情を楽しめます。

